EF62の製品を創る上での細部の塗装、塗色の考察。
 
現在EF62のハンダ組み立て作業が着々と進行中です。その様な中、塗装の指示書、所謂
ペイントガイドを年末年始にチェックしていました。と云いましても基本の車体色はブドウ色2号と青15号にクリームの2タイプのみ、1975年以降の高崎第二機関区所属機及びJR東日本引き継ぎ機の屋上の黒塗色が基本になります。パンタグラフは実機が活躍していたその時々のジャストの形状で再現していますので1978年頃でも銀パンシュー式のタイプがいます。銀パンシュー式のパンタグラフは基部フレームが黒塗色です。グレイホーンタイプのパンタグラフは基部フレームも含め全体がグレーです。問題はパンタグラフを取り付けているアームバーの塗色になります。ホーンタイプグレイパンタグラフの場合このアームバーはグレーになります。横川鉄道文化村に保存されている54号機のこの部分を観察するとランニングボードに貼り付けられているグレーのビニロックシートが巻き付けられています。より安全を見越してこの部分を絶縁していると思われます。色々と多くの号機の写真で確認してもグレイホーンタイプの場合ほぼ全てグレーでした。銀パンシュー式の場合時代はさかのぼる事からカラー写真も少なく汚れ等も有りこの部分が何色なのか判別が付き難いのですが常識的には黒塗色が妥当だと思われます。ネットに有った36号機の全検直後1975年5月の鮮明なカラー写真では屋上黒塗色、避雷器LA15Aは銀、銀パンシュー式でアームバーは黒です。問題はその両端の車体への取り付け立ち上がり部が青塗装の様に見えます。この時だけのイレギュラーなのかは謎ですがここが青塗装なのはポイントとして横から見た時洒落て見えます。さあどうするかです。因みに車体の取り付け金具は屋根の色とします。ランニングボードに関しては1~51号機は木製ランニングボードなので黒に近いダークブラウン、端面はEF65の様に青塗装はしていません。52~54号機はビニロックで1970年代は明るいグレー、1980年代とJR東日本所属機は濃いグレーとします。端面はグレーです。これだけ調べるだけでも馬鹿にならない時間が必要です。EF62はI度キリの生産です。ぬかりのない様に最後の追い込みです。