ムサシノモデル国鉄貨車シリーズ
     国鉄ワム60000事業用車

当店では今まで国鉄貨車を製作する度に各種事業用車を極少量発売してまいりました。しかし極普通の貨車のレタリング標記とは異なりその作成にかなり面倒な作業を行っていました。しかもそれらの標記を配した製品は特殊なもので多くても1ダース程の生産量に限られていました。今までは無理を言ってメーカーでレタリング標記の作成を行ってもらっていましたが現在猛烈な円安が進んでいる事から当社サイドで作成する事となりました。それらのコストを以下の製品の生産量で割ると1輌当たりぎりぎり利益を絞ったところで3,000円のアップになります。模型店に卸した場合、その利益は本当に微々たるものですが参加するではなく、とにかくこういう製品を作って残したいという昔のオリンピック精神みたいなもので仕事を進めています。ご理解の程宜しくお願いします。本当に本当に各タイプ微々たる生産量でやっているのよ。

金沢局の金という文字が変わった特殊な字体です。松任工場も普通の字体ではありません。松任駅常備の駅の文字も下の郡山駅常備の駅の字体と異なります。


仙台局の仙の字体も普通ではありません。

大鉄局の大の文字に特徴がありますが高砂工場の字体も普通ではありません。


ヤ400、信号機器専用の文字は作成するのにかなり大変でした。北局の北の字体も下のヤ401とは字体が異なり泣けてきます。



ヤ402の北の字体はヤ401と同じになります。

ヤ405と下のヤ408の北の字体と共に3つ目のバリエーションとなります。又信号機器専用の字体の間隔がヤ400、401、402と異なり均等となっています。




大鉄局の大の文字の下の黒い部分に安治川駅常備が入ります。ヤ10,ヤ12、ヤ15は同じ字体となっています。





天王寺局の天が特殊な字体になります。コンプレッサー積載の積載の字体も手で書いたように見えます。亀山駅の山も変ですね。側面図では分かりませんが妻面にもベンチレーターがあります。当然妻面にはリブがあるので金型を作ってベンチレーターが入る部分を抜くと金型代がいくらになるか分かりません。でアートホビーズの崔社長が糸鋸で抜く事になりました。この製品は店頭販売のみ、価格未定です。


山陰からは米子局、西鳥取駅常備。皆普通の字体とは異なります。DD54やDD51牽引の貨物列車に混ぜると最高。


北海道札幌局のワム66172は保存されていますがレタリングてんこ盛りで困ります。


東京北局の大宮操駅常備の配給代用車は3つのナンバーを用意しました。大宮操駅常備の字体も良くご覧になってください。



長野の局名の長と長野工場、長野駅常備の字体が異なります。長野駅常備の字体は左から右に向かって文字が大きくなっていきます。



北海道から九州へ鹿児島局へまいりました。側面に鹿児島車両管理所配給車代用の文字がギリギリ入ります。鹿の文字はぜひ製品に入れたいと考えていました。最後にワム60000荷重は全て5tですが自重は様々です。結構大変です。