EF62 1号機 登場時 サンプルモデル完成そして到着‼

 EF62 1号機 登場時 公式側
EF62 1号機 登場時 非公式側

待望のEF62のサンプルモデルがATM社より送られてきました。タイプは一号機の登場時です。EF62が初めて姿を現した時の形がこの姿でした。ご存知ない方も多いかと思います。こういう過去の歴史を正確に作られた模型製品で再現する事で改めて認識して頂くのも一つの役目かと思っています。次にEF81を製作する時には 1号機の登場時の姿を再現します。しかしながら改めてEF62はカッコ良いなーとしみじみ思わせてくれる作品をATM社は作り上げて来ました。全く違和感のない静謐な佇まいの中に腹の底までズシリと来るものが有ります。EF510やEF64のサンプルモデルの印象とはまた違った一段と深みと凄みを感じさせてくれる作品になっています。思わずロクサンもと思わずにいられません。資料集め、現地での実地検分、それらを基にした正確な模型化図面の作図に始まりその部品図により一つ一つ精巧に形作られた多くのパーツを腕っこきのエンジニアが組み立てこのような姿となります。それには一切を惜しまない途方もない時間と労力が必要です。












EF62 1号機の特徴として一段高くなった屋上の排熱口があげられます。これは後に量産型と同じ形に変更されています。





1号機前面には量産型で取り付けられる事になる前面窓上の庇が無いのが特徴です。スノウプラウが取り付けられてなく誘導無線アンテナが目立ちます。EF62登場時にはまだATSーSアンテナは取り付けられていませんでした。

1号機は後の量産機は1エンド、2エンドが逆になっています。又台車間の床下器具の形状配置が量産機と異なります。













実機におけるFRP製モニターはプレス製ではなくより正確に各部のRが再現できる事でNC盤切削加工により製作されています。



16番電気機関車モデルの台車の表現としては極限まで追求再現されていると考えます。

このサンプルモデルでは1号機登場時には本来無い砂撒き管用ヒーターコネクタが台車に取り付けられています。



今回1号機のサンプルモデルを作った大きな理由の一つが車体側面のベンチレーターにありました。目の細かいベンチレーターの再現は大変重要なポイントです。程良い立体感とシャープさが再現されています。ATM社が大変苦労した箇所に当たります。















このサンプルモデルの車体の組立はキム・ジョンシュク氏が担当しています。


又下の写真にある床下下回りはチョー・ヨンべ氏が担当組み上げています。
この二人、人が良くて超真面目で優しい人柄。模型製作組立の腕前はめっぽう凄いのはこのサンプルモデルの出来栄えをご覧くださればご理解頂けると思います。もう一つ二人の共通点として奥さんに全く完全に頭が上がらず尻に引かれてペッタンコな事でしょうか!。

この精巧に再現された床下器具は実機明細図面と実機の調査から始まり構造と各部品の模型化図面の作図等々途轍もない時間を掛けて形造られています。

横川鉄道文化村のご協力により取材させて頂きました。保存されている1号機の下に潜り込み長時間を掛けて撮影、採寸を行っています。ATMメンバーも数度に渡り横川を訪れ実機の見分を行ってもらっています。




ここまで辿り着くまでに途方もない時間と労力、そして資金が投入されました。しかし製品の完成発売開始まではこれから大きな山もあると思いますし長い時間が必要です。皆様にも今しばらくご辛抱頂きお待ちくださいますようお願い申し上げます。