DD51落穂拾いの巻 その1
 これが本当に最後のDD51プロジェクトと切羽詰まった末、今まで模型化できなかったDDのナンバー、バリエーションを最後の最後網羅的に製品化致しました。これで思い残す事はありません状態。

 今回ご紹介する791号機はユーロライナー色として有名な機番です。下廻りがグレイで模型を見る上で細部に渡り作りこまれた組立技術の妙や精巧なディテール表現が端的にお分かり頂けると考え多くの写真でご覧頂く事に致しました。



公式側。実機の微妙な色合いはかなり良く再現できたと考えますが写真ではそれが伝えきれないところが少し残念です。


黒の塗色では分かりずらいですがグレイでは台枠に多くの別パーツが取り付けられているのがよく分かります。

実機の重心の低さがよく表現されています。

ラジエーターグリルの枠とメッシュの組立は神業のようです。

ボンネット前頭部はプレス絞りパーツ。ボンネットとの接合部分にラジエーターグリルの全部フレームが位置します。非常に組立の難しい部分です。



キャブ前後はやはりプレス絞りパーツでドアの部分は構成が複雑でランボードとの関係もあり組立の精度が要求されます。
運転室測窓上部の狭いスペースは屋根板を半田付け組立しているにもかかわらず一切の歪みがありません。

キャブの周りには数多くのディテールが取り付けられています。

中間台車。スケール通りの車輪径。スケール通りの幅の台枠フレーム。中間台車本体とオイルサスペンションの部分を分割。
一切の隙間を見せる事なくR610のダイレクトSカーブをストレスなく走行させる事ができます。

北海道のA寒地装備車が美濃太田区へ移動してきたのが791号機。美濃太田区も豪雪の高山本線という事もあり北海道並みのA寒地。
前面にプロテクタが取り付けられているのが特徴です。

全身がディテールで針ねずみのようですがまったくオーバーデコレーション感はありません。



彫刻的な作りこみの下廻り。





手の込んだ台枠のディテール表現。

デッキの手摺もレーザー溶接ですっきりと出来上がっています。

手摺りの曲げ具合ひとつでDD51らしさが失われてしまう部分です。





非公式側



運転席窓のプロテクタ一の一か所が抜けているのが美濃太田区の特徴です。



キャブサイドの造形。非常に目の詰んだ仕上がりとなっています。

















中間台車の奥行感も気持ちよいものがあります。中央にある太いパイプは排水管。



下廻りはすべてがディテールの塊と云ってよい手間暇を掛けた組立技術の粋を集めたものです。

言葉もありません。





















ちらっと赤い消火器が見えます。


発売開始は11月28日より。ご期待ください。