2007.4.23
国鉄 ED16 サンプル 写真
嗚呼! ED16 私たちにとってこれ程悩ましいプロトタイプはありませんでした。この形式には特別な思い入れが有り、その模型化には普段にも増して大変慎重にならざるを得ませんでした。2002年4月、桜の咲く頃青梅の鉄道公園にて1号機の取材を開始して以来、5年。それ以降青梅には何回か足を運び、集められるだけの資料を集めて模型化図面の製作に当たってきましたが、私たちが持っているイメージ通りの形に仕上がりませんでした。途中、この仕事が進行したり、停滞したりを繰り返していましたが昨年の9月、何回目かの図面が完成。屋上機器の配置、下回りの細部寸法、内部機構、前面の各ディテールの配置等にまだまだ納得のいかない部分が数多くありました。結局最後は南アルプス市に保存されている15号機の取材を6時間に渡って行い、全ての問題点、疑問、謎を解明する事ができました。さらにこれ以上は企業秘密・・・・・・そのような訳でEF10/11の大きな山を越えた昨年の11月頃よりもう一度、ED16の新しい図面の設計を始めました。2月の始めこの新しく出来上がった図面にさらに新しい資料を加え、サンプルモデルの製作を開始。そしてここにまだまだ不完全で荒削りですがサンプルモデルが完成致しました。現在このモデルを徹底的にチェック、検討しており10月の量産品発売時にはさらに見違えるような仕上がり、出来栄えのED16がお目に掛ける事ができると思います。バージョン展開など詳しい事は後日ホームページ等でご報告致します。