スーパーOJ クラシック シリーズ第3弾

国鉄C12
★高森線 241号機 ★足尾線 49号機
★舞鶴線 60号機  ★中央線(上諏訪)66号機

2006年2月頃発売予定
C56に続く国鉄制式機OJシリーズ、当然の事としてC12を製作する事は至極自然な成り行きでしたがその件については以前にも記しましたので割愛します。
 さてC12の活躍した線区は多々有りますがまず雄大な阿蘇の景色と云う大舞台を行く高森線のC12を模型化する事を一番最初に決めました。ここのC12は九州独特の装備が大変魅力的です。高森駅に保存されている241号機はC12後期型の特徴も加味され模型化には持って来いのスタイルです。高いコールバンカーとその背面にセッティングされたホーン・スピーカーのようなバック運転時におけるキャブ内への空気取り入れ口、炭庫内のATS制御装置取付部の出っ張り。当然キャブ内も構造が異なる訳です・・・の楽しみ。ブレーキ弁脚台はカヴァー付タイプ。一つネックは動輪が水かきスポークである事。ウーン、メーカーと鼻突き合わせての相談をしなければなりません。ちなみに高森線の前には鹿児島におり指宿線で活躍しています。二つ目は東京に近いローカル線での活躍と云う事でこれ又有名な足尾線のC12と致しました。桐生の49号機は大変手入れが行き届いており、宇都宮のEF57同様現役機の風情に大変魅了されました。きっと心有る人々に支えられていると思われます。ここまではスンナリ決まりましたがこの先で少し悩みました。一つ印象に残るシーンとして有名な松川線の情景、東北のひなびた田園風景の中、往年の優等客車スハニ35 1輌を牽いて行く姿はC12に最も似合う心象風景と云って良いのではないでしょうか。その縁あって60号機は今は廃線になったこの路線の沿線に保存の為、遥々関西地区から持って来たもの。舞鶴線など関西方面で活躍した罐です。保存状態がこれまた大変良くキャブ内までほぼ完璧に残されておりました。そのスタイルがまた見事な程極めてオーソドックスなC12で今まで16番で模型化されてきた何の変哲もない普通のC12といった風情が「ウーンこれならスハニ35をバック運転で牽かせても絵になるわい」と3つ目に決定(何か安直ですね)。もう一つは中央線、長野方面に多くいた中より一つと考えて奈良井宿に保存のデフ付き199号機(木曽福島)、茅野駅前の67号機(上諏訪中津川、明知線)と取材を重ねましたがやはりC12にデフレクタはまったく似合わないという事で199号機はオミット(もし、これがどうしてもほしいという方がいらっしゃって、メーカーが納得する最小ロッドに達するならば、ぜひ模型化したいですね!)。そんな訳でいっその事、北海道の築港当たりのコテコテ罐でもとも思いましたがやはり特異過ぎるという事になりました。そこで真岡の動態復活保存機66号機が67号機と共に現役時代上諏訪におり、そのスタイルが酷似していることから信州のC12としては66号機が良いのではないかという事となりました。その昔は青森黒石線でもミキスト・トレインを牽いていたそうで上諏訪に移ってからは飯山線でスキー列車を牽いたりC56と共に活躍した事もあり、四つ目はこれに決定しました。ただーし。この時代の細部写真が無く現存のスタイルとどう折り合いを付けるか大変悩むところでは有ります。マァー何とかなるでしょうがサイドタンク上に付いたオイルポンプ箱を是非再現したいです。いずれにしてもどの号機も入換専用と云う事でなくローカル線での列車牽引に活躍した面々を揃えました。サンプルモデルは49号機で9月完成を目指して製作中。サンプル完成後、当サイトにて写真を公開。その後ご注文、ご予約を頂くことになります。