第20話 追いかけてパーイチパーイチ。2024.05.19

追いかけてパーイチパーイチ

EF81の再生産の準備が始まっています。でも今回は最初のEF81製作でのお話。コロナが日本で豪華客船から始まる頃、EF81の半田付け組み立ても終盤になりいよいよ塗装の準備として色見本を作ることになりました。あ~あ赤2号と赤13号ローズピンク。モーレツに苦労した苦い思い出が残っています。ATM社の朴社長共々、色見本を何十回も作ってはダメ、今度もダメの連続で疲労こんばい。おめめが相当悪くなりました。作った沢山の赤の色見本を見ていると茶色に見えて来て頭が変になりそうになります。EF81 赤2号北斗星色は上野駅でずいぶん見て来ました。それで初めは簡単に考えて取り掛かりましたがしかし、色の調合を始めてみると北斗星の赤2号は実物通り調合した色では模型に塗装した場合に、あまりにも暗く重い色調となってしまいます。模型では実機を少し離れた場所から見た時の印象。例えば車両基地等での撮影会や列車を従え走って来る時の色の印象。ムサシノモデルの場合は5月の午前中、順光での少し明るく少し鮮やかな光線下での印象を想定して調合としています。結局の処、色は対象物に当った太陽光の光の反射が目に入った時の印象で決まって来ます。晴天か、曇天か、曇り空か、午前中か、午後か、春夏秋冬で又異なって見えます。印象派のモネみたい。かように模型の色の調合は一筋縄では行きません。赤2号の国鉄時代、EF71、ED77,ED78,等郡山工場担当の機関車の赤2号はどうだったのでしょう。これは50系客車と全く同じ色だったそうです。地元の模型ファンのお話で磐越西線で全検出たてのED77が新製配備となったばかりの50系の客車列車に乗車していたそうです。止まった駅のホームで両者の色に興味を持ち下車して確認した処全く同じ色だったそうです。このお客様、たまたま国鉄時代郡山工場の赤2号の手板見本をお持ちでしたので興味深々でお願いして拝見させて頂きました。それが当店のEH500(他のメーカーでは有りませんよ)の色味より少し濃かったのです。ぎょぎょぎょ、じぇじぇじぇ、でした。最初のEH500の実機の赤は国鉄時代の赤2号だったのでした。当店のEH500はDF200初回生産分の失敗に懲りて以後グレーはマンセル番号値でワンポイント半明るい方に振っています。実機はその様に見えます。JR貨物の指定マンセル値で塗装しますと暗く必要以上に重い印象となります。そう云う目で模型と実物の色を比べて見ると面白いですよ。そう云えばEF71、ED78を北斗星、秋田色で塗っちゃった製品が有りました。因みに北斗星赤2号も大宮工場、秋田総合車両所(土崎工場)では色調が全く異なります。


EF81 98北斗星色、実際の製品より暗く写っています。

最初に調べた実物の色に忠実に調合された塗料の場合かなり濁った色で残念ながら使いものになりませんでした。模型に塗る色の調色はなるべく原色同士の色で調合を行わなければなりません。少しでも白、黒が入ると色が濁り宜しくないです。ムサシノモデルはそう考えます。当店のJR貨物の更新機の車体色ライトパープルで理解いただけると思います。濁りの無いローズピンクを調色して作ったいくつもの色の中からを最終的に絞り込んだ、国鉄時代、現行EF81 81号機用ローズピンクから作った、二枚の手板をATMに送りそれに合わせてATMサイド(朴社長)で調色して送って貰った手板と車体を持って81 81が尾久からEF65の検査で秋田まで引っ張って行くという情報によりタクシーを飛ばし尾久に到着。すると出発前の81 81がロクゴーを従えていました。





2月初めの夕日を浴びています。オー美しいローピン。

で、先回りして大宮へ。


するとやって来ました。
 
早速色の確認。勿論車体に触れぬように浮かして行います。

1103号機を従えて。

ほんの少しの停車の後出発して行きました。

国鉄EF8181号機お召し仕様
手板は国鉄、現行81 81と2枚、それと塗装した車体でチェック。国鉄時代のローズピンクは少し明るく、現行のローズピンクはそれより重い色で用意。チェックの結果は色味は申し分なくOKでした。しかし実機のローズピンクは用意した現行ローズピンク手板見本より暗く結局は国鉄時代用ローズピンクを現行81 81に、国鉄時代はそれより少し明るく軽い感じで仕上げる事にいたしました。再生産ではこの苦労が無いのでおおいに助かります。いゃー、色作りには何時も頭を悩ませ凄く時間を費やしています。模型は最後は色で決まりますから。


FIN
 

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