第19話 EF16の水タンクは無用の長物⁇ 2023.07.14
EF15のプロデュースついでに俗に福米型と呼ばれるEF16について少しお勉強して見ました。ご存知の様にEF15 1947年製の1次量産車(1~8日立製、16~23川車製、24~33三菱製)から1~8(日立製)、20~23(川車製)の12輌が1949年、上越線各機関区より福島機関区へ移籍、直流電化された福島~米沢間で使用されることになります。福米間は名にし負う豪雪地帯です。色々と豪雪地帯対応仕様に改造の上活躍を始めます。しかしEF15の敵は雪だけではなく33パーミルの急こう配で有名な板谷峠越えが待ち構えていました。福米専用機として製造された国鉄最後の新製大型蒸気機関車E10の挑戦も退けるほどです。それ以前は4110が長らく格闘していた路線です。で、下り勾配でブレーキシューを使いまくるわけです。その結果E10同様にブレーキシューで車輪のタイヤを擦りまくることになり発熱、車輪のタイヤ緩みが発生となります。これはいかんとデッキに水を入れたドラム缶を置いて水を撒いたとか、それでは全然足りないと屋上に大きな水タンクを乗っけてそこから各車輪に水をぶっかけて少しでも熱したタイヤを冷やそうとしました。それでも結果的にダメだったようです。それに夏は良いとして冬は水完全に凍結します。蒸気機関車の重油タンクの場合ヒーターが入っていて温めて流動性を増した重油を燃焼室に送りますが水はもしヒーターを入れても散水口までの間のパイプの中で凍結してにっちもさっちもいかなくなりますね。そこで登場したのが回正ブレーキ。戦前EF11での使用実績も有ります。この機構を搭載することで此処に晴れてEF16となりました。そこで疑問が。色々と調べても水はどうしたのかどこにも記述は有りません。勿論私の勉強不足かもしれませんが。で残された写真でよくよく調べたところ水タンクは空のまんま乗っかってるだけという結論に達しました。水タンク側面中央下部に水取り出し口の様なものが付いています。そしてランニングボードを挟んで真っすぐ車体の肩に先端を水タンクの方に曲げたパイプが車体から突き出ています。EF16に改造される前にはこの間をパイプかゴムホースか何かで結んでいたと思われます。そして水の締切コックは車体外板内側に沿って下りてきたパイプの途中に設けたと考えられます。でも証拠になる写真が見つかりません。で台車の方を観察してみると太い管が台車上部を走っていますが途中太いホースと分岐させる為の継ぎ手も見えます。この太いホースから車輪に向けて水をぶっかけていた様子がまざまざと想像できます。この部分は取り払わなかったようです。必要な時は水タンクとパイプをゴムホースか何かで結んで散水したのでしょうか。でも本当のところはいったいどうなんでしょうか⁈。

