第14話 鉄道模型の迷信  2018.6.25

お客様と話をしていてかなり以前からよく話題になるものに次ぎの様な事柄が有ります。それは、「鉄道模型を作る場合実物の寸法をそのまま正確に縮小すると出来上がった模型はプロトタイプとは異なる印象のものになってしまう。」というもので大体皆さん確信をもってお話になります。つまりムサシノさんもその様に設計していますよネ、という会話です。この場合車体の屋根のRを指しておっしゃる方が多いのですが、その様な時私は「実際に電車を少し高い場所、例えばビルの5,6階からとか高台の上からとか模型を上から俯瞰する感じで見た時どう思われますか?」と返事をすることにしています。ほぼすべてのお客様は一瞬頭が混乱した後、それは正確に作るべきものだと気が付くようです。その後更に私は続けて話をします「鉄道模型では車体断面がつまり屋根Rの正確な再現が非常に重要で電気機関車や電車、気動車など顔の有る車輌ではその前頭部の表情を正確に再現することが不可能になります。」ここでお客様は例えば当店の製品を思い浮かべ納得した表情となります。更に言うと側面の窓やベンチレータ、明り取り窓などの見かけの位置をデフォルメしないと収まりが悪くなります。昔ならいざ知らず多くの資料、写真が手に入り、CADで設計をする時代です。それではメーカーとして生き残って行く事は甚だ難しいといわねばなりません。ただ自動車やミリタリー物に関しては門外漢として話を除外します。しかしプレス加工で屋根Rを正確に再現することは図面を描くのとはことなり面倒なものです。私は当然それを要求しますが。

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