16番編その1 2012.5.9
今から10年程以前に製作致しました大正期製造の貨車の一群ワム1、ワム3500、スム1、トム1、トム5000、トム16000を当時の小売価格でトム各形式を¥31,500、ワム1、スム1を¥34,650、ワム3500を¥35,700(各税込)で発売致しました。今回の昭和初期の貨車を製作する上で大きなネックとなったのが価格でした。今回のシリーズは前回のグループと比べ各段にグレードアップされた出来となっております。更にこの10年間のインフレ(日本だけがデフレ)が加わり私共としても一時は製作を断念するべきか大変悩むところでした。製作本数も以前より少なく各形式で部品の使い廻しがほとんど効かないと・・・・。それでなくても貨車は商売としても儲からないと、とにかく難題が山積みでした。又そこに辿りつくまでに前段階で古い貨車の資料探しが又大変だった訳で・・・・。正直今回のシリーズを前回と同じパターンで値付けすると¥40,000を越えてしまいます。メーカーとはかなり値段の交渉を行い何とか折り合いを付けてもです。私共の考え方として「いくらハイグレードの貨車モデルを作っても¥35,000を大きく越えてしまっては買って頂けない。買って頂けなければ製品の良さも理解して頂けない」と。何としてもお客様に納得して買って頂ける価格設定にしなければなりませんでした。結局今回は問屋さんへの卸しは行わない事とし更に当店の利殖を削っての価格設定となりました。ワ22000、ツ2500が税込¥36,225、レ2900が¥37,275です。最近は他メーカーで真鍮製貨車モデルの製品化が途絶えており、又かなり簡潔な製品でも¥30,000を越えていました。ムサシノモデルが考える徹底してここまでやりましたと云う製品は今でなければ出来ないとの信念で取り組みましたが貨車とは云えここまで作り込むと機関車1輌に負けないしみじみとした良さ、雰囲気を漂わせてくれます。そこのところが解って頂けるお客様の為にもこれからもガンバって貨車のモデルを製品化行おうと思います。

