特集7 鉄道省/国鉄輸入電気機関車について。

この度は念願だったED12完成品が発売され,更にいよいよ来年発売予定のアメリカンED53/ED19、EF51に向けて弾みが付いてきました。当店での輸入電気機関車の製品化はED17以来実に14年振りの事です。ムサシノモデルでは旧型電気機関車の製作を最初親和コーポレーションでおこなっていました。ED18を皮切りにED54、ED51,ED13,EF50そしてED17/50/52と製作発売。そして省型電機EF53の製作中このメーカーがドイツのインポーター(トリックス)との仕事において全ての部品が用意できた段階で一方的に契約生産本数を60%削減される事態となりました。そこで日本のOJインポーターを紹介、しかしその事が原因でその後いろいろゴタゴタが有りEF55製作中に私がこの会社を整理し新しく資金を出して作った会社がサムヒュンでした。EF55は代金全額支払済みでしたがその資金は多くが他社OJモデルに流用されていたので新しく社長に指名した朴成模と外注企業を廻り頭を下げて直接お金を渡し仕事を続行してもらうことにしました。程なくOJインポーターは他へ移ってゆきました。サムヒュンではEF55の後EF10/11,ED16,,EF56,EF10丸車体、OJキハ07,EF57と製作して行く中で後から入って来た新しい日本のインポーターに資金を喰われるという前回と同じ事が何度も起こり結局、韓国政府に差止請求を行い製作途上だった客車を取り戻しこのメーカーとの取引を辞めました。この件で多くの少しマイナーな省型電気機関車、たとえばEF10 19号機、EF11 4号機等の企画が流れてしまうことになりました。他国で全く資金のないメーカーと仕事をするリスク、道徳に対する考え方の異なる人と仕事を行う事たるやストレスもたまり相当体に応えます。サムヒュンは最近消滅したそうです。その様な下らない理由で旧型電気機関車の製作発売が難しい状況でしたが今回発売のATM社によるED12,更にREAL TECK MODEL社によるOJED19,16番ED53,ED19,EF51と信頼出来る人々とこのシリーズを復活する事が出来ました。今後もEF15,ED17をはじめすこしずつこのシリーズを充実、進めて参ります。