LEGACY1 巨星墜つ。大阪のツカサ模型の店主、池田 司さんがお亡くなりになりました。



私が尊敬する大先輩、ツカサ模型の池田 司さんがお亡くなりになりました。享年96歳。昭和3年11月のお生まれでもう少しで97歳になる直前の訃報でした。昭和4年2月生まれの我が母親の3か月年長に当たります。1960年代後半、私が小学生の頃から見ていたTMS誌でツカサ模型さんの名前は知っていました。当時は模型店と云えば個人商店が当たり前の頃で、今となっては多くの懐かしい名前が競い合っていました。その中にあって東京の模型店がメーカー完成品中心の品揃えの中、大阪、京都の模型店はその店独自の個性があり特製品やキットを発売していました。その中で個性的で一際抜きんでた特製品を手掛けていたのがツカサさんでした。時代を先取りした様な蒸気機関車モデルの特製品など見上げるような存在でした。そしてツカサ模型さんの名前を決定付けたのは京都、大阪、神戸と関西3都の路面電車、市電の完全ハンドメイドモデルの製作発売でした。1982(昭和57)年の大阪市電2601形を皮切りに手造り感溢れるしかし透徹した作品を2014(平成26)年発表の京都市電2600形、御年86歳までの32年間発表し続けました。空前絶後と言ってよいと思います。もう今後ツカサさんの様な方は現れないでしょう。ツカサさんには1990(平成2)年阪堺軌道モ121、大阪市電3001後期型をお分けいただきその美しい造形と手の切れるよう仕上げに正に工芸品と呼べる作品で我が家宝となりました。私が東京都電を作りたいとの刺激はツカサさんの素晴らしい作品がその起爆剤となりました。ここにご冥福をお祈り申し上げます。


阪堺軌道線モ121

オデコは厚板削り出し、窓は手抜きと正にハンドメイドモデルながら技術力と審美眼により高度にソフィスティケイトされた作品となっています。

大阪市電3001形、後期型

オデコや肩のRが美しい

阪神国道線71形金魚鉢

阪神国道線、金魚鉢はツカサさんの代名詞となった作品で71形、201形、91形と全て製作されています。大きな窓と美しい肩からオデコにかけてのR表現が絶品です。

久しぶりに改めて見てその出来栄えに思わずうっとりしてしまいます。

 

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