EF62価格についての決定
今まで2回にわたりあらゆるものがコストアップする中、これから予約を頂き部品を仕込んで行く製品についての価格の上昇を如何に抑えて行くべきか、その現状を営利企業としてのムサシノモデルの悩みを記してまいりました。今まで当たり前に50年当然の様に行ってきたことが通用しない世界に変わってしまいました。ただ何時までも決めかねている場合では有りません。EF62についてATM社では一刻も早くこちらで注文数を決めてもらい全体数量の部品を下請け部品メーカーに発注したい、遅れれば遅れるほど価格が上昇するとの恐怖心に囚われています。先日はEF62までは責任を取らなければならないがその先に付いては分からないと言われてしまいました。要するに、今後もお互いに仕事をして生き残っていく為には早く決断をしなさいということです。EF62はEF81より前面の組み立て、複雑な3軸台車、そして難物の床下機器とより難しく手間のかかるプロジェクトです。最初は2年ほど前に大体このくらいになるのではとATM社と話し合った船積み価格を基に¥320,000~330.000の小売価格を予定していました。因みにEF81の船積み価格は3年ほど前に決定した価格です。しかし、その後の材料費をはじめとした価格上昇は今までにないものがあります。先月EF62の予約を開始する上で大体の小売価格を決める必要から改めて船積み価格の問い合わせをしたところATM社の返事はEF81から25%の価格の上昇を言ってきました。単純に¥370.000以上の小売価格になります。部品メーカー、組み立て下請け業者からの値上げラッシュにATM社もそうせざるしかない状況になっています。日本国内でも韓国同様にたとえばエッチングは40%値上がりしています。そういう時代になっています。私たちの製品は製作開始(図面の作図開始)から発売まで最短3年ほどの時間を要します。その間メーカーへは毎月資金を送金する事で仕事を円滑に進められるようにしなければなりません。ATMメンバー10名の他ピラミッド状に多くの下請け業者がいます。その中から私たちの製品は生み出されてまいります。そのような厳しい中でもお客様には納得して製品をお買い上げして頂かなければこの仕事で生き残る事が出来ません。まだ作りたい形式も沢山有ります。そこで色々と悩んだ末、小売価格を¥345.000と決定しました。販売は店頭販売のみとし小売価格を抑える事にいたしました。営利企業としてメーカー共々生き残って行く道はこれしか残されていないと云うのが結論です。近日中に予約受付を開始する予定です。ご理解の程宜しくお願いいたします。