ムサシノモデル究極のロクゴー EF65落穂拾い説明その4
変化に富んだ500Fの世界と日車製変形機


JR化後、JR貨物高崎機関区に所属した500F1次型日車製の変形機517と500F2次型の中でも唯一腹心装置カバーの点検口が「大穴」の526号機の並びを模型で再現。



526号機のひさしは鷹取工場全検によるひさし上下青色の米原時代とは異なり大宮工場でクリーム塗装とされた。



ボックスポック車輪、ランニングボードは木製のまま。製品では防腐剤クレオゾールを散布した濃いこげ茶でランボードを表しています。モニター屋根等は大宮工場車両所による黒塗装。元ダメ管等のホースは取り外されている。避雷器はLA17、列車無線アンテナが取り付けられています。

JR貨物526号機。

国鉄時代526号機、米原時代でもフルコック装備で再現しています。ひさし上下は青色。製品ではステップは別売となります。

綿密な考証の上ひさし下側まで青塗装としたのは当店が初めてです。

526号機米原時代の全景。

500F1次型では516、517の2輌が日車製です。日車製の特徴として前照灯掛けが取り付けられていない。1エンド側モニター屋根の公式側の明かり取り窓が一つ無いのが特徴ですが517号機ではどのような理由か分かりませんが全EF65の中でもこの1輌のみテールライト位置が上方に少しオフセットしています。普通はテールライト中心位置に青/クリームの塗分け線が来ますが517号機は塗分け線が中心位置よりも下になっています。模型メーカー多しと言えどこんなアホバカな事をするのはムサシノモデル/ATMのコンビのみです。以前ATMの社長曰く”俺たちゃクレージーだぜ”。

国鉄米原時代の500F2次車。手前の520号機の腹心装置カバー点検口は広島区で改造されたタイプで518、519、520、521,522、523、524,525の全てがこの「小穴」タイプです。下関区改造では大穴526号機の他、「中穴」の532、533、534がありますが穴の位置は皆バラバラです。

ひさし無し500F2次車。日車製変形機523と並んだ533号機。523号機の特徴としては先に挙げた特徴の他、運転室側窓雨どいの取付位置が唯一乗務員ドアの雨どいと同じ高さで取り付けられている。

日車製の特徴、公式側1エンドモニター屋根の明り取り窓が一つ無い。523号機のもう一つの特徴、側ナンバープレートの位置が少し低い位置にあります。

522号機は1977年の事故により両エンドスカート部からの腹心装置の撤去を中心に大幅に手を加えられています。写真は1エンドを示します。避雷器はLA15Bに交換されています。

同じく2エンド。

国鉄時代522号機事故後の改造の全景。



日車製523号機。

左533号機、右523号機の運転室側窓雨どいの高さの違いが分かります。

奥500P2次車529号機も日車製になります。










今回は522号機JR貨物時代も製品化致しました。JR貨物500F車では唯一スノウプロウを装備し人気がありました。避雷器LA17。

JR貨物522号機1エンド。

2エンド。



今回改めて500F車の各タイプの写真撮影を行いながらこんな事を何時までやってられるのかという思いに駆られてしまいました。ムサシノモデルはいくら個人経営とは言え商売が成り立つ寸前まで追い込まれている状況です。