OJ,16番 鉄道省/国鉄 貨車シリーズ
 
好評を得て2~3年間隔で発売してまいりました16番貨車シリーズの新しい形式とその内容と仔細が決まりました。最近のOJでも製作する絡みからレ12000、ワフ21000を、又子細な図面の入手により制作が可能になったワ22000中期型/後期型を。更にリブを多用した国鉄の4つの有蓋車代表形式から発売済のワム70000、ワム80000に続きワム60000の前期型/後期型を製作致します。今回の16番貨車シリーズは製造原価の高騰で当店で目標とする価格内に収める事が困難な状況になっております。全て店頭売りとするか熟慮中です。いつまで続けられるか判りませんが兎に角メーカーのアートホビー共々頑張ります。
 

★レ12000 (OJ、16番)
冷蔵車の製品化はレ2900前期型、レ2900後期型、レム5000/6000に続き4形式目の製品化になります。
OJと同様のType分けで製作致します。
Type1A レ12000~12749 下作用式解放テコ、スポーク車輪
Type1B レ12000~12749 上作用式解放テコ、プレート車輪  (Only16番)
Type2A レ12750~13840 下作用式解放テコ、プレート車輪、赤〇急マーク
Type2B レ12750~13840 下作用式解放テコ、プレート車輪、赤□急マーク
Type3A レ12750~13840 下作用式解放テコ、プレート車輪、(Only16番)
Type3B  レ12750~13840 上作用式解放テコ、プレート車輪
 
Type1とType2,3では単軸台車の形状が側枠への取り付け方の相違により取り付け部分
の形状が異なります。レ12750~レ13290はレ10000の2段リンク改造による編入車。
 

ワム6000(16番)
Type1   ワム60000初期型 60000~61299(1300輌)
Type2   ワム60000後期型 61300~68579(7280輌)
 
ワム60000初期型は幅の広いワム80000の妻板を流用したので側面が額縁上になっています。
この他に急行文字入り、配給代用車、ヤ400を製作致します。
急行文字入り、後期型
配給代用車、前期型より。
ワム60155 金、松任工場 松任駅常備
ワム60552 仙、郡山工場 郡山駅常備
ワム61294 大、高砂工場 高砂駅常備
配給代用車、後期型より。
ワム61568 米、西鳥取駅常備
ワム66172 札、東札幌駅常備
ワム62302,68494 北、大宮操駅常備
★ヤ400、信号機器輸送専用車
ヤ400~408 北、田端操駅常備
ヤ409~410,412~415 大、安治川口駅常備
全て前期型ワム60000より。
 

★ワ22000中期型/.後期型について。(16番)
鉄道省/国鉄ワ22000は昭和5(1930)から昭和15年(1940)にかけて大量6386輌製造された10t積有蓋車です。大正期のワム1、3500に始まる木製15t積有蓋車が鉄製有蓋車と云えるワム20000を経て昭和4年の二重羽目構造を取り入れた鋼製有蓋車ワム21000へ発展します。しかし折しも始まった世界恐慌によりワム21000は1000輌で製造中止となり代わりに昭和5年から製造されたのがワム21000をそのまま小さくした形の10t積有蓋車ワ22000の初期車グループです。当店ではアートホビーズと組んでの貨車シリーズの第一弾としてワ22000初期型を2012年に発売致しました。
ワ22000 初期型 ワ22000~25002(3003輌) 昭和 5~11年製造
今回は仔細図面の入手により中期、後期型を製作致します。
ワ22000 中期型 ワ25003~27752(2750輌) 昭和11~13年製造
ワ22000 後期型 ワ27753~28385(633輌)  昭和14~15年製造
中期型は下廻りフレームの構造、組み立てに同時期製造のト20000の製法を取り入れ溶接を多用。後期型では久々の15t積有蓋車ワム23000同様車体にも溶接を多用、妻面ベンチレータ、扉の横補強も外側に移設したのでワム23000/90000同様の形態となった。
なお、どういう訳か下廻りのブレーキシリンダーとエアタンクの取り付け位置が前期、中期型とは後期型では反対方向になっている。
ワ22000中期型  7タイプ
ワ22000後期型  5タイプ
 

★ワフ21000  (OJ、16番)
当店では私鉄のワフ、トフ等は結構製品化してまいりましたが国鉄のワフは初めてとなります。ご要望にやっとお答えできることとあいなりました。オリジナルの鉄道省時代も製作致しますので当店の戦前タイプ機関車と組み合わせ楽しむ事が可能となります。当店らしく各タイプ溶接ラインや細かいディテールの差異を作り分け致しました。
Type0   ワフ21040 他数ナンバー 鉄道省  スポーク車輪 (16番Only)
Type1a  ワフ21000   仙、長町駅常備    スポーク車輪
Type1b  ワフ21437   長モト        プレート車輪
Type1c  ワフ21338   北、小山駅常備       スポーク車輪
Type2a  ワフ21455   名、稲沢駅常備       スポーク車輪
Type2b ワフ21461   名、稲沢駅常備       プレート車輪
Type2c  ワフ21044   門モン               スポーク車輪
Type2d  ワフ21191,21139  静、豊橋駅常備  プレート車輪
Type3   ワフ21522   大、吹田駅常備       プレート車輪
Type4a  ワフ121086 札トマ        スポーク車輪
Type4b  ワフ121199 釧、釧路駅常備       スポーク車輪
Type5   ワフ121133  旭ナロ               プレート車輪
Type6   ワフ121501 函コリ               スポーク車輪
 
 

★ワフ22000   (OJ、一部16番)
Type1a  ワフ22383   仙ココ               スポーク車輪
Type1b  ワフ22284   秋、横手駅常備       スポーク車輪
Type1c  ワフ22410   仙ワカ               プレート車輪
Type1d  ワフ22415   長、小諸駅常備       プレート車輪  (Plus16番)
Type2a  ワフ22118   門モン               スポーク車輪
Type2b  ワフ22181   高タカ               プレート車輪
Type3a  ワフ22901   大スイ               スポーク車輪
Type3b  ワフ22736   岡、岡山駅常備       スポーク車輪
Type4   ワフ122084  四、小松島駅常備     プレート車輪  
Type5a  ワフ122323  札イワ               スポーク車輪   (Plus16番)
Type5b  ワフ122687  札、滝川駅常備       スポーク車輪
Type5c  ワフ122871  札ナホ               スポーク車輪               
Type6   ワフ 22404   静、飯田駅常備       プレート車輪  (Plus16番)
Type6-1 ワフ22914    静イダ               プレート車輪   (Plus16番) 
 
 
2000年(平成12)発売の16番ワ1、ワ3500の小売価格は34000円でした。2019年(令和元年)発売のワム90000が37500円、20年で価格上昇を10パーセントに抑えてきました。しかし製造原価FOBはこの間に75パーセント上昇、問屋への卸中止、取引先小売店への掛け率を上げてもらうなどでしのいで来ました。同じく2,000年には鉄道省中型客車ホハ12000系7形式を52500~56000円で発売しています。この製作段階で価格が大きな問題となりました。その数年前に他社で発売したオハ31系が4万円後半ギリギリ5万を切った価格設定で室内に取り付ける座席、室内灯は別売りと云うもので部品も含めると5万円台中頃の価格となりました。当時客車完成品単体で5万円を超える製品は無く私もこの価格のボーダーラインに大いに悩むところとなります。そこで考えたのが他社の様にインテリア無しで4万円台の価格としてインテリア等は別売りとする案でした。しかし高価な完成品をばらして後加工するモデラーがどれだけいるだろうか疑問でした。当店のモットーであるレアリズムの追及からすると一歩後退となります。そこで5万円という客車価格のボーダーラインを突破してもやれることはすべてやって後悔の無いようにする事に決断しました。このシリーズはナハ22000系へと発展、しかしオハ32000は良からぬことで中途半端で終わってしまいました。模型化図面を全て当店で作図したこのシリーズ、今となっては価格的に製作不可能な製品群になっています。そして今回貨車シリーズも同じ問題に直面しています。FOB価格が2000年と比べ倍になった今ボーダーライン4万円の壁をどうするかです。