鉄道省/国鉄 貨車シリーズの予定について。
 
ムサシノモデルではOJと16番で交互に鉄道省/国鉄の2軸貨車をシリーズ化の上で
製品化、発売して参りました。16番の発売は2000年のワム3500、トム5000等から。OJは2006年のワム60000,ワム70000からとコツコツとマイペースで進めて来ています。現在OJで製作中のレ12000、テム300、ワフ21000、ワフ22000に引き続き16番でもレ12000、ワフ21000/22000を製作致します。戦前の1933(昭和8)~1939(昭和14)年製造のワフ21000はその戦前の鉄道省時代の姿も製品化致しますので鉄道省時代の貨物列車の前後を締めてくれます。又これに合わせて10トン積み有蓋車ワ22000の中期型、後期型を製作致します。

ワ22000は大量6386輌が製造された鉄道省/国鉄の代表的形式ですが模型化資料が少ない、地味目である、2段リンク化されずに“よんさんとう”前に淘汰される等などの理由でこれまで製品化には恵まれて来ませんでした。以前製作致しましたX字型の引き戸補強が特徴のワ22000初期型3003輌(22000~25002)は1930(昭和5)年~1936(昭和11)年かけて製造され形態的には1929年製造の15トン積みワム21000をそのまま小さくした形態でした。今度初めて模型化される中期型2750輌(25003~27752)は1936(昭和11)~1938(昭和13)年にかけて製造されています。形態的には台枠構造をト20000同様とした他、初期型とは別形式といってよい程の形態となっています。更に後期型633輌(27753~28385)は1939(昭和14)と1940年製造でそれまでのリベット組み立てから溶接組み立てが多用され軸箱守り(単軸台車)や妻板のベンチレータ等同時期製造のワム23000同様のものとなっていまさす。一見地味な車輌ですがこれを製品化しようというのは当店ならではの企画です。
これまで同様に側板、妻板の継ぎ目のバリエーションで各数タイプと私鉄払い下げバージョン等も企画しています。
もう1形式はワム60000です。既に後期型はOJで真っ先に製品化しています。これは当店の目標としている「リブの有る有蓋車ワム60000、ワム70000、ワム80000、ワラ1を精巧な真鍮モデルで再現する」でOJでは1歩先に実現させています。16番でもこれを達成しようという訳です。前期、後期型に加え配給代用車等も製作致します。
これ以降の予定としてワラ1、ワム50000の他戦前から1970年代まで活躍したレ5000を精巧に再現製作いたします。ただワフ3300、カ1500,ト20000そしてワ1と当初の目標はまだ遠いと言った具合です。無蓋車の製品化の研究もしなければなりませんがかなり近い将来には貨車の模型を真鍮で製作すること色々な理由で出来なくなると云う危機感が有ります。