スーパーOJ ”クラシック・シリーズ“ 23
国鉄 天井氷槽式冷蔵車 レ12000
Type1  レ12000 二段リンク車12000~13840下作用式連結器 1960年代後半までの姿
Type1a  レ12000 二段リンク車 赤の丸の中に急の文字の山陽本線の鮮魚専用列車とびうお用1959~1965年。 下作用式連結器 
Type1b  レ12000 二段リンク車 赤の四角い中に急の文字の東北、常磐線の鮮魚専用列車さんりく用1959~1965年。 下作用式連結器
Type2   レ12000 二段リンク車 12000~13840 上作用式連結器 1960年代後半以降の姿

税抜予価96,000円
 
前々回に発売の無氷槽式冷蔵車レ5000/6000に対して今回は氷槽式レ12000を製作致します。1950(昭和25)年から53年にかけて543輌製造された1段リンク式レ10000、引き続き同一車体で1954(昭和29)年から1960年にかけて1300輌(12000~12749,13291~13840)製造された最高速度75km/hの2段リンク式レ12000。総計1843輌が製造され日本の冷蔵車として最も多い輌数を誇りました。レ10000は1958~59年にかけて2段リンク化され事故廃車となった2輌を除いた541輌がレ12000の既存車12749の続き番号12750~13290を与えられ編入されています。最終的にレ12000単一形式として1841輌となっています。レ12000は高速性と高保冷性を生かして1955年から長距離の鮮魚急行列車に専用指定される事になり他の冷蔵車と区別する急マーク表記があしらわれています。山陽東海道線での使用車に対しては最初青で〇に急、後に赤に変更。東北常磐での使用車に対しては赤で□に急とされこれらは1965年10月まで運用されました。1960年代後半になると開放テコが下作用式から上作用式に改造されています。レム5000の登場後も荷主から信頼され国鉄としては最も成功した冷蔵車と云えます。1973年以降廃車の対象となり1979(昭和54)年にはほぼ姿を消しています。戦後国鉄全盛期、昭和30~40年代を代表する2軸貨車の一つです。

 
今回のレ12000も以前制作のレム5000/6000同様ドアの開閉と庫内のディテールを完全に再現致しました。ドレインを集めるためV型に傾斜した床とその上のすのこ状の上板、及び庫内側面、妻面の内壁面はエッチング抜きパーツを取り付けて表現しています。当然屋上の氷投入口蓋は開閉式で氷槽も再現されています。床下も細部に至るまで100パーセント忠実に再現。軸箱守り(単軸台車)の側台枠への取り付け方法は実物同様1954~56年製造のグループ12000~12749と1958年以降レ10000からの2段リンク改造車と新造車12750~13840で作り分けしています。リーフスプリングとリンクは実物同様に可動、軸受けにはボールベアリングを使用しています。今となっては実物が存在しないレ12000ですが模型として完全に再現致します。



サンプルモデルはTYPE1
下作用式連結器です。





下作用式連結器です。

ドアは当然の事ながら開閉式です。

床、内壁と模型的に忠実に再現致しました。



冷蔵庫内の内壁と天井まで忠実に再現しました。









床部分は改良致します。









氷投入口蓋は開閉式です。氷槽もしっかり作りこまれています。
 



レ12000は測枠の補強に特徴のあります。



床下には冷蔵車の特徴、ドレイン管が見えます。



戦後国鉄、冷蔵車の代表形式レ12000とレム5000がOJスケールで揃う事になりました。