いつまでもあると思うな・・・・・・
先年、EF80の1次型36号機が解体消滅してしまった事は私達にとって大変ショックなことでした。
横川鉄道文化村に保存中のEF80は3次型の63号機です。1次型とは下廻りの構造形態共に大きな差異が有り別形式と云えます。
6月の初旬、同所での御厚意により交流、交直流機EF30,70,80の屋上機器の撮影を行いました。









EF80 63号機








EF30









EF70 1001号機

交流機は高電圧使用で危険であることから車体には直流機には有る屋上に上る手すり類が一切ありません。
本来運転室内に梯子が格納されていますがその状態、又使用出来るにしても大変危険です。落ちた日には模型製作どころではなくなります。
そこでご厚意で3名の方に手伝っていただき工夫を凝らし地上から撮影、これら3形式の屋上機器の貴重な写真、データを得ることが出来ました。私とスタッフの2名は同じく午前10時から午後4時過ぎまでEF80 63号機に張り付いて車体各部の採寸、床下の機器及び配管のデータをくどい程に採取しました。これらのデータは実機図面と突き合わせ模型化図面作図の為の必須、貴重な資料となります。しかしEF80 36号機の消滅でEF80の1次型からこの様な機会が永遠に奪われてしまいました。お金をJRへ2時間で20万近く支払ってもEF80 1次型の取材はしておくべきだったと強く反省する次第です。しかし今年の3月末にはATMメンバーとEF200の取材も行っています。
JR貨物のご厚意により最終運用前日、吹田機関区検修庫でEF200機関車のデータを思う存分採取させていただきました。

更に一昨年には西武横瀬のE61(ED11),近江鉄道彦根でのED14の取材もATMメンバーと無事終らせています。ED14は一輌残したいとのお話でしたが結局どこも引き取りてもなくこの鉄道記念物、歴史の文化財としての価値あるものが全車解体の憂き目となっています。伝え聞く処ではED31 2輌は引き取り手が有り保存される様ですがED14は本当に残念な事でした。この他製作予定の交流機もデータ収集済みです。現在全ての部品が揃い半田付組み立てが始まっているEF81の次の製品EF62,EF15もATMメンバーと横川へ数回、韮崎、摂津市と全て現地見分を行っています。今後はEF70,EF64 1000や特にEF67 1また可能であれば岳南ED501や関鉄DD502等も今のうちに取材出来ればと考えています。勿論EF63も。しかし、まさに後悔後に立たずでした。