ラインナップ NO.19                              2016.7.16

スーパークラシックOJシリーズ 第19弾
国鉄貨車シリーズ
ワ10000 1955年製 短軸、1段リンク
ワ10000 1955年製 短軸、2段リンク改造
ワ12000 1956年製 長軸、2段リンク
2016年11月発売予定

本体価格予価83,000円


 当店、OJ貨車シリーズ、現在製作中のC11,ED19,C12(再生産)に合わせる小貨物列車編成に変化を持たせるプロトタイプとしてワ10000、ワ12000を発売致します。10トン積み有蓋車のルーツとして明治、大正期と古い時代の木造有蓋車を大正末期に増トン工事を行い10トン積みとしたものが大量に出現しました。これらは種車の違い、改造工場の違いにより実にバラエティー 豊かなものでした。昭和に入り不況の影響で大量に製造されたのが鋼製車ワ22000で初期、中期、後期型と昭和15年まで長期にわたり製作されている。昭和30年製造の1段リンク式,短軸のワ10000、500輌 は古くなった木造ワの置き換えとして登場。翌年には2段リンク式、長軸に改良されたワ12000、500輌が製造された。ワ22000と比べ3.5Mと少し長く軸離を取って走行性能を向上させている。今回の企画の大きなポイントはほぼ同じ形態の車体に対して、下回りの短軸、長軸による側梁の位置のおおきな違いをOJと云う大きなスケールの中で正確に再現すること、明確にそのことに気付かせてくれる事が可能となります。OJでこの形式を製作する意義となります。更にもう1つの楽しみとしてこの形式が配給車として日本各地で使用された事により白帯に各線区を表す漢字表記をあしらった姿が有ります。 一目瞭然の存在です。



ワ10000、ワ12000 試作サンプル
車体側面の溶接ラインの差異、屋根キャンパス張り合わせ位置の違い等々上回りにも作り分けがあります。

<ワ10000 1段リンク車>






<ワ12000>







下廻り側梁の位置が全く異なるのが分かります。右ワ10000では車体側面からかなり引っ込んだ位置にあります。

ワ10000

ワ12000

ブレーキシステムは当店OJ貨車シリーズ初となるABブレーキ。



本製品の床板には木調のエッチングパターンが入ります。




この小さなワがひとつ入るだけで貨車の編成の大きなアクセントになります。





小さいながら掛かる手間は他の貨車とまったく同じです。





当店のOJ貨車シリーズ,も大分バラエティが増えてまいりました。JK MODELINGではワフ21000の図面の製作が進められています。アートホビーズではもう一つの有蓋車ワム21000を挟んで木造無蓋車シリーズとしてトラ25000、トラ35000、トム60000、トラ90000の企画がスタートします。残る2軸貨車の主なものとしてはレ12000がある位になってまいりました。