E11,EF510,EF65,C62,ツム1000などの進捗状況
ここ3か月程は8種類のプロジェクトのプロデュースに明け暮れていました。そんな中から幾つかのお話を掻い摘んでみます。
予定よりも通常通り発売が遅れています
E11ですが11月半ばの発売となりました。小型機ですがダイキャスト製ギヤーボックスを新製しオフセットしたボンネットの中にギリギリ納め最少通過半径450Rを実現しています。小さな模型ですが色々な面で凝りに凝った為、通常通りの遅れとなっております。メーカーのアートホビーが携帯で撮った写真をメールしてきましたのでアップ致します。手すり等は最終チェック時に全て修正していくのでその点はご了承ください。凸電モデルとしては空前の仕上がりです。

なんとなく歪んで見えるのは携帯で撮った写真のせいです。メーカーに変わって御免なさい。

EF510は半田付も相当進められており塗装や表記のチェックを行っています。各号機により新製標記、検査標記まできっちりと調べた上、実機のそれぞれの号機通りの標記を再現しています。ボディはもちろん、ウルトラ・スーパー・ディテールの下廻りにも細かく表記が入ります。0番代と500番代ではATS−S(JR貨物ではSF,東日本ではPS)アンテナの位置が異なります。500番代では列車種別検知装置の取り付けによりATSーPSアンテナの位置が中間台車2エンド寄り、エアタンクとの間に移動しています。その為エアタンクの取付位置が0番代と較べより2エンド側へ寄って取り付けられています。因みに0番代車では台車間中央にエアタンクが位置しています。0番代と500番代を横から見た時かなり大きな差となって相違点が現れる部分です。当然の事ながらカプラー胴受部下には1エンド、2エンド共にATS−Pアンテナがセットされます。
0番代では屋上列車無線アンテナ取付べース板の形状及びGPSアンテナ取付金具の有無によりここだけで3つのバリエーションが生まれます。こういう問題を一つ一つ調べそのデータを模型作りに反映させていく事は結構時間を必要としてしまいます。当店の製品の発売がどんどん遅れていく要因のひとつです。その当たりの事はご理解お願いしまーす。

EF65各タイプのプロデュース、模型化図面もほぼ終了致しました。当店が製作する新製品モデルは、あらゆるデータ(実物図面、資料、写真)を収集しその上で時代設定や各号機の特徴など徹底的に調べ上げた上で全くゼロの状態から模型化図面の製作に取り掛かります。そのようにして良く練り上げられた模型化図面を基に全ての金型を1から新規に起こしていきます。16番故の問題である台車にしても実物図面を良く読み込んだ上で模型的にアレンジし最少の値で幅を広げる事とし外観的に違和感の無いよう特に気を使っております。それ以外は完全な1/80で実物に徹底して忠実な製品となるよう努力しております。当店の製品を皆様が認めてくださるかの大きな要因はここにあります。EF65の場合、基本的スペックの重要なポイントとして車体前面コーナー部角柱のRの大きさの問題があります。0番、500番代車の前面コーナーのRは250mmです。1000番代の前面コーナーRは200mmです。この点は当然きっちりと作り分けをしなければなりません。そして0番、500番代車を基にして当店の企画はEF60,EF70へと発展していきます。又1000番代はそのまま次のプロジェクトEF64 0番台へと続きます(EF65 1000番代とEF64 0番代3号機以降は前面形状が全く同じ)。EF65 500番代と1000番代でコーナーRの差はパノラミック・ウインドウのピラーの位置の違いとなって現れます。1000番代車の方がコーナーRが小さい為、ピラーの位置が外側に寄っています。並んだ写真で比較すると非常に良く分かります。ピラーの位置が少し内側に寄っている0、500番代車の正面の印象がより柔らかく見え、又逆に外側に寄っている1000番代の正面の印象がよりシャープに見えるのはこの事にも寄ります。今EF65を正確に作るという事は細かなディテール以外にも基本的寸法を厳格に守っていくという、ごくごく当たり前の事なんですが・・・・。

倉賀野にて公道より撮影致しました。

OJ C62はご好意により京都において走行牽引試験を行う事が出来ました。C59より一段とパワフルで重量客車(当然台車軸受にはベアリング入り)17輌を牽引、3時間の耐久試験を乗り切りました。アートホビーのメンバー二人はこの為に訪日(本当はお酒を飲むためね)。実験に立ち会いました。翌日京都(梅小路)には何度も来ている彼らですが観光は全くした事が無かったので夕方の電車の出発時刻までの間、東山の銀閣寺へ連れて行きました。その後哲学の道の「くろがねや」さんでコーヒーを頂いた後、直ぐ近くにある法然院の境内を歩いている時にデザイナーのウジン氏が突然C62のランボード上のブラケットに固定する為の六角ボルトの表現を今までのトリプルエッチングから六角ボルトの植え込みにしたい。その数が50〜60本程になるとの話。コストが小売り価格で約10、000円程上がるとの事でそれは無理な話だと返事をしたところ、6千円から7千円の小売り価格アップではどうかと、自分はどうしてもボルトを植え込みにしたいと思いつめたような顔つきです。急な話でその場では結論を出す事はできませんでした。その後何人かのお客様にこの質問をしたところ、皆さん付けた方が良いと、いや是非付けてください、C62を作る上で出来る事は全てやってくださいとの事。一度値段を発表した後でその値段を上げる事にはかなりの抵抗がありましたがここはデザイナーのウジン氏の熱意を尊重してボルトを植え込みの上、小売価格を696,000円と6000円アップさせて頂きます。税込価格は730,800円となります。大変申し訳ございません。


OJ カ3000/ツム1000は半田付が9割方進んでおり12月の発売となります。ツム1000は庫内のディテールとしてスノコ状床下、車体側面内側の柱、骨組みまで再現しています。お陰様で今まで製作発売してまいりましたOJ貨車シリーズは全て完売となっております。16番の方も引き続き進行中で一か月遅れて発売となります。

鉄道省オハ32000系6形式は一度出来上がったサンプルモデルがほぼ10点代の出来で落第。当店の模型化図面通りのメーカー図面を書かせるのに8カ月を要してしまいました。担当はサムヒュントレイン。現在新しい正確な量産サンプルモデルを作る準備をしてもらっています。

DF40、EF64−0は現在当店でプロデュース中で来年早々にはATM社に於いて模型化図面の作成がスタートします。DF40は一度AJIN時代にサンプルモデルを製作していますがかなり不完全な満足の行くものでは無かったので一から作り直します。原型と改造後でその作り分けを徹底したスーパーディテールモデルを目指します。