2019.06.21
全盛期の国鉄の貨車たち7
  国鉄ワム80000
   税抜価格39,500円(三岐ワム700 40,000円)
   
好評発売中



当店でOJワム80000を発売した2010年にはまさか後に16番でワム80000を製品化するとは夢にも思わない事でした。OJでは1975年から製造されたアルミドアを持つ走行安定対策車280000代、保安向上車380000代まで製作致しました。今回の16番では1960年から66年に掛けて量産された1次量産車(ワム80100~82899)、ヨンサントウダイヤ改正による1968年から70年に掛けて大量に増備された2次量産車(ワム83000~88999、ワム180000~188801)グループを製作発売致しました。これらのワム80000は蒸気機関車や初期の輸入電気機関車と組み合わせて編成を組むことが年代的に可能な貨車たちです。今回ワム80000のほんの細かなディテールの変化まで再現しています。又初期のワム80000では足踏みブレーキは片側のみの設置でしたが1968年には改造により両サイドに設置されています。製品は全て改造後のスタイルとなります。OJでは既にリブ付のドア、妻板を持つ4つの有蓋車ワム60000、ワム70000、ワム80000、ワラ1の4形式を製品化済みですが16番でも真鍮製モデルを愛するファンの為にもワム60000、ワラ1を製作してまいります。

TYPE2A



TYPE1A 量産車 80100~81099,81100~81999,82000~8239 9(1000輌)1960~1964年日立、川崎製造、汽車、日車、富士、ナニワ 

試作型ワム80000~80004の5輌の試験結果から変更を行い製作された最初の量産グループ。試 作車と区別する為80005~80099は欠番にされた。屋根形状はワム70000同様のピークド・ ルーフで7つの垂木が溶接されている。側ブレーキは片側のみであったがType1b共々1968年頃 両側ブレーキに改造されている。 



 


TYPE1B 量産車 82400~82899(900輌)1965年日車、川崎 
このタイプからドア戸車の点検口が表側となったのでドアリブは上方に43ミリ移動した。 




TYPE2A 改良量産車 83000~86063、86070~87999、88000~8 8299、88300~88999(5480輌)1968年 汽車、日車、川崎、三菱、日立製造

1968年10月のダイヤ改正で貨物列車の速度を65km/hから75km/hへ引き上げた事により多くの旧型貨車が廃車となりこれらの補充と近代化を兼ね大量のワム80000が増備された。番代も83000となり82900~82999は欠番となった。又このグループよりの最も大きな変更点として屋根はプレス構造となりリブは16本、又庫内の天井板が廃止されている。側ブレーキは最初から両側式となっている。 




TYPE2B
改良量産車 180000~187676(7677輌)1968~1969年 協三、汽車、日車、川崎、舞鶴、三菱、日立、若松製造 

180000代へ番号が飛んで183000の後半辺りからType2aと比べ、側ドアのリブの間隔がそれぞれ1本分だけオフセットして狭くなっている。 





TYPE2C
187677~188306(630輌)1969年製 共三、汽車、日車、川崎、舞鶴、三菱、日立、若松製造 TYPE2B と比べてドアレールが便宜上少し短くした。 





TYPE2D
188307~18880629(500輌)1970年製 協三、汽車、日車、川崎
更に上部ドアレールを車端部まで延長した。





TYPE5A
鮮魚輸送用車、改造車 580000~580023(24輌)名古屋工場 
近距離輸送用鮮魚車として1967年に名古屋工場で改造されている。車体形状は1Bタイプ。床には傾斜を付け排水口を設けている。屋根裏側には特殊断熱塗料を、床裏面、妻内面にはろく青色の錆止絶縁塗料を塗っている。車体外部色は白色。このグループは側ブレーキが片側のみとなった。 





TYPE5B
鮮魚輸送用車、新造車 580024~580029(6輌)名古屋工場 
1967年に川崎車輌で製造された。車体形状はTYPE2Aと同じもの。 





TYPE2Ab ワム700 三岐鉄道(少量店頭販売のみ)
三岐鉄道では1985年にワム80000を12輌払い下げを受け、ワム700形(700~711)とした。形態的に当店の国鉄ワム80000のタイプ別でTYPE2Aに該当するもので700,701~705,711の7輌。




TYPE2Bb ワム700 三岐鉄道(少量店頭販売のみ)
当店ワム80000のTYPE2Bに該当する払い下げ車で706~710の5輌。








手前は7本の垂木を溶接したTYPE1、奥はプレス構造となったTYPE2。7本の垂木は一つ一つ半田付けしています。


TYPE1Aはドア戸車の点検口が内側にありリブはドア上下寸法の中央にある。


同じくTYPE1A


TYPE1B以降ドア戸車点検口が表側となったのでドアリブが43mm(模型で0.54mm)上方に移動した。


TYPE2B


TYPE2D,TYPE2Bに当たる183000の後半当たりからTYPE2Aと較べ側ドアのリブの間隔がそれぞれ1本分だけオフセットして狭くなっている。


TYPE2Bまでのドアレール


TYPE2C以降ドアレールは短く変更された。



TYPE2Cまでの雨樋。


TYPE2Dでは雨樋が車端部まで延長された。


左TYPE2D,右TYPE2C 雨樋の長さに注目して下さい。



下廻りのディテールはOJと全く変わらない密度を誇ります。








真鍮模型を愛する模型ファンの為にここまで徹底した作り込みを行っています。
廉価なインジェクションモデルが全て揃う今だからこそ、こういう製品があっても良いのではないでしょうか。