ラインナップ NO.56                              2011.10.3
昭和初期の貨車たち1 進捗状況
アートホビーではOJ C59は完成して現在、箱の中で眠っております。
EF66の次に出荷しますので・・・。
そんな訳で今は昭和初期の貨車の組立真っ最中です。
16番もHOn3 1/2も同じディテールでやってしまうという向う見ず。
以前、FM MODELの社長を交え、アートホビーの社長との3人でも会話。
アート社長「今度の貨車のロストワックスの原型の数は16番とHon3 1/2を合わせて300になる」
FM社長「うちはOゲージや1番ゲージの蒸気機関車でもせいぜい400個だ」
アート社長「ゲー!」

9月の終わりにC62の取材で単身京都、大阪に現れたデザイナーのウジン氏との会話
私「C62はC59のパーツがかなり流用できるんじゃない?」
ウジン氏「NO、NO、NO、NO!100個しか共通部品はないよ。他はみんな新製だよ」
ちなみにC59では700個のロストワックスの原型を新製しました。日本でやったらこれだけで1千万円。アートホビーはOJ蒸機で利益が出ているのか?今だに疑問であります。以前カツミさんや珊瑚さんでOJ蒸気のバラキットが50万円程していましたがこれが本当のところです。大変な手間が掛かるのです。
しかし現在、アートホビーとムサシノモデルが七転八倒してお客様に何とか納得して買って頂ける価格設定60万円+αに対してもタッケーと云われてしまう時代です。この国では物作りに対する意欲、知識が低下しているのかなぁと考えてしまいます。とにかく日本型OJ蒸気機関車の製作に掛かる手間暇は資料収集から始まってメーカーの製作から発売に至るまでフルに3年程掛かります。
ペラペラエッチングに穴を開けてロストワックスの部品を付けていけば出来上がりという箱物模型とはその芸術的センス、技術力、それに掛かる手間と時間とは全く比べ物になりません。
 すみません、貨車の話から脱線してしまいました。

組立途中のワ22000下廻り。ここまでやった貨車モデルは当店のOJ以外、全くありません。


レ2900後期型車体。まだ未完成です。

レ2900を組立中の朴さん。いつも頭が下がります。







屋根は洋白製、非常に非常にシャープな仕上がりです。

すべてのエッジがビシッと立っています。





まだまだ部品が付きます。


ツ2500の妻面、下のワ22000共々「ベンチレーター部に開いた通風口は部品をくっ付けたら見えないんじゃないと私。それに対してウジン氏は一言「見える!」

ワ22000妻板。

どの形式も組立途中にも関わらずスックとした姿勢が大変美しく感じられました。