ラインナップ NO.40 
超近代機シリーズ       2008.2.2
EH200-901試作機
EH200-1号機

EH200-2~9号機

前回EH200についてのラインナップを記したのが2005年9月。その中で前年2004年6月から7月にかけて、高崎(EH200)、富山(EF510)、仙台(EH500)と集中的に取材した事は記しました。EH500に関しては仙台にて28号機を徹底取材。同時に最新タイプ実機図面をJR貨物よりご提供頂き、EH200、EF510と共にこのプロジェクトは開始されたかに見えました。しかしその後円安の嵐が吹き荒れ昨年の春頃には35%も韓国通貨ウォンが日本円に対して切り上がってしまいました。結果このプロジェクトは長い停滞となってしまいましたがその間、当方でプロデュースしたEH500がそのまんまプラ製品で発売される等(最近の当店のインジェクションモデルに対する影響力は絶大なものがあります)、良い事は一つもありませんでした。EH500はEH200、EF510の後に少量ではありますが私共が充分に納得できる現在の水準の製品を必ず発売致しますのでご安心下さい。話はEH200に戻ります。このEH200のサンプルモデルは2005年の暮れまでにはプロデュースが終わっていたものです。EH500でやり残した事がこのEH200には反映されています。EH500も当然このレベルで製品化する事を想定しており各部改良点も含めて亜進社と具体的な話し合いに入っておりました。この写真のEH200サンプルモデルは手違いにより、磁性体噴霧装置が増設される前の形で作られてしまっておりますので、その点はご了承下さい(現在のJR貨物の最新型機関車では砂ではなく磁性体を車輪踏面に噴霧、より大きな効果を上げております)。901号機、1号機、2~4号機まではこのサンプルの形で登場しましたが現在は5号機以降同様に増設されております。尚1号機と2号機以降では塗装の塗り分けラインが異なり、2号機以降が実質的な量産機と云えます。現在このサンプルモデルを基に数多くの改良を重ね、順調に行けば今年中に発売する事になっております。私共もぜひ発売したいと切に願っております。


冷房室外機を取り囲んだオデコの部分のみがロストワックスパーツ、他はすべてプレス部品の組合せにより形作られております。JR貨物の実機図面通りにEH200の重厚なスラント・ノーズを再現。


正面から見ても実機の引き締まったパワフルな印象を適格に再現しております。

キャブインテリアも忠実に再現しております。




2端車下廻り

1端車下廻り

量産品では台車のモーターのディテールまで再現致します。

2端側床下機器のコンプレッサー


2端側床下には二組のコンプレッサーとエアークリーナーが吊り下げられています。その車体床取付フレーム部分の構造や台車下を這い回るパイピングも再現。


1端側床下制御器裏側の配線までも作り込んでいます。右側ATSアンテナ下にジスコンバーが格納されています。床下器具取付フレームの構造が比較的良く分かります。

EH500の製作時、この部分はぜひ改良したいと考えていました。このサンプルのこの部分はまだ手を着けておりません。しかし台車上の床下には各ディテールが追加表現されています。