ラインナップ NO.26 
省型電気機関車シリーズ
 第二弾
鉄道省/国鉄 EF55 5タイプ
6月発売決定
各タイプ好評につき残り少なくなりました。
ご注文はお早めにお願い致します。

EF55 1号機 復活タイプ


塗装済みサンプル( Type3 3号機 登場時
)公開中です。 2006.5.1
尚、さらに改良を加えますので量産品と異なる場合がありますのでご了承下さい。例えば側面のステンレス帯はまだ、仮のパーツが取り付けてあります。


斜め上からのフロントフェイス。既に発表済みの未塗装サンプルに較べ、量産品ではさらに形態が改良されています。

1END側と2エンド側の端梁。
端梁の中抜き中空までも表現しております。

サンプル 前面を改良しました。



    ファーストサンプル(改良前)

      
セコンド・サンプル前面改良
同じ角度で見たとき前面の印象が写真のように激的に変化しております。
これでこそEF55と言えましょう。


上の2枚の写真のようにファースト・サンプルとセコンド・サンプルの形態的変化がお分かり頂けるように一部同じアングルで撮影した写真を並べています。

ファースト・サンプル(改良前





省型電気機関車シリーズに早くも今秋第2弾としてEF55が登場致します。大変ご好評を頂いたEF53を基により練り上げられた模型とすべく設計には一年以上を要しました。図面はほぼ終了、今年3月初めにはEF55最大の懸案、プレス深絞りによる前面の金型の第一回チェックを行ないました。車巾35.2はスケールでの寸法取り。ノーズ前端部の絞り込まれた部分での31.2mmは2.5mm程巾を拡げて模型としてのR通過に備えました。この部分たとえ車輪幅をスケール通りで製作したとしてもカーブ通過は大変難しいものがあります。今月初めの金型チェックにおいては実機の印象をほぼ再現出来たものと確信致しました。EF53同様、いやEF53より遥かに今回のEF55の模型はそれまでの模型としてのEF55のイメージを完全に一新してしまう素晴らしさがあります。リアーサイドもスケール通りの絞込みを再現した効果も抜群で、立体的で柔らかな丸みを伴った繊細微妙な流線型前頭部から続く車体をさらに一層引き締めてスピード感あるものとしてくれます。もちろんリアーサイドのデッキは実機同様車体への取り付けとなります。下廻りはEF53同様ワイヤーカットされたスケール通りの厚みの真鍮フレームにおびただしい数のディテールパーツを半田付けしていくと云う気の遠くなるような工法。床下パイピングも再現致しますが
Type3a以外はスカートに隠れてサイドからは見えないのが残念なところです。タイプ分けは最終的に下記の通り5つのタイプと致しました。

Type1 鉄道省 EF55 1号機 登場時 ぶどう色1号塗色


昭和11年当時の流線型ブームにのって颯爽と登場した時の美しいスタイルを再現致しました。日立製の1号機は2、3号機と比べてサイドの飾り帯が少し長いのが特徴です。前面窓ワイパーは窓上中央部取付。前部連結器カバァー付。溝付タイプ運転室側窓水切り。開閉側窓窓枠ステンレス。リア・サイド・デッキ手すり小、リア・サイド窓ワイパーは運転席側窓右隅下一つのみ。


Type1a 国鉄 EF55 1号機 復活タイプ 明るいぶどう色2号塗色


1986年に復活した”ムーミン”です。ワイパーは戦前には正面窓両サイド上へ移り運転席側窓水切りは一般的形状に。リアー・サイドではワイパーが助手席窓側にも追加され、デッキ手スリは大型化、ヘッドライト追加。正面V字飾り帯も短縮された。高崎時代に側面機器取り出し口を埋め屋上パンタ取り付け屋根を取り外し式とした他、前面手スリとステップを追加。前頭部屋上水切りも内側に直角に延長。復活に際して連結器カヴァーを大きく切り欠き、逆に側面スカートが取付方法がオリジナルとは異なるが復活した。又ATS車上止が台車間に取り付けられた。

Type2 鉄道省 EF55 2号機 小改装 ぶどう1号塗色


登場後数年でEF55は少し形状が変化する。取り扱いを楽にする為前部連結器カヴァーを改造し連結器を出したままの形状となり正面窓ワイパーは両サイド窓上の隅へ移設。運転室側窓水切りは一般的形状。リア・サイドデッキ付き手すりは大型化され、さらにヘッドライトが追加された。なお、2号機のリア・サイド窓ワイパーは登場時より各窓左下隅に取り付けられていた。

Type3 鉄道省 EF55 3号機 登場時 ぶどう1号塗色
Type1、1号機同様登場時の姿。日立製1号機と比べ川車製3号機はメーカーによる形態の違いがいくつか有ります。日車製の2号機同様車体側面飾り帯が少し短いが最も目立つ特徴は全ての側窓下にリブ状の突起がある事と開閉窓だけでなく固定窓にもステンレスサッシ状のフレームが付く事。また1、2号機にはある運転室乗降扉下部の手すりが無い。屋上水切りの内側がモニターも含めグレーに塗装されていた事も大きな違いで模型的にも大変面白い。

Type3a 国鉄 EF55 3号機 末期高崎時代 ぶどう1号塗色


戦後も3輌共Type2の姿で東海道線上で活躍していたEF55も昭和27年(1952)の高崎線電化によりEF50、EF53同様、高崎に移り上野~高崎間の普通旅客列車、小貨物輸送に最後の活躍をした。高崎に移ってからは正面連結器カヴァーと側面スカートが取り外されてしまい、言ってみれば情けない姿となったがEF55模型化企画の最初の段階からこのスタイルは是非共模型で再現したと決めておりました。さぁ注文なされる方は何人おりますでしょうか?。戦後高崎時代のEF50、53と共に(新製時のシンプルで美しいゴハチ流線も)ひとつの世界を形成するものであります。



EF55のファーストサンプルが仕上がって来ましたのでお目に掛けます。                    2005.5.25


 まだファーストサンプルの段階なのでこれより数々の改良点、チェックポイントを確認の上、量産品に繋がっていきます。その為量産品とは異なる部分も多々ありますのでその点はご了承下さい。

サイドビュー

公式側

非公式側


この機関車の最も重要なポイントはプレス加工により深く絞り込まれた前頭部パーツの形状です。またリア・エンドにも絞り込みがあります。この為二つの深絞りプレスパーツを用意しなければなりません。このプレスパーツを作る為の金型代には莫大な金額が必要となります。日本円にして130万円を上回る金額となりますが、今EF55を正攻法で正面きって製作すると云う事はさように大きなリスクが伴う訳です。ここは何より心意気で中央突破を計る事が大切です。今後は本格的EF55真ちゅうモデルの製品化は望むべくもないでしょう。ムサシノモデルの責任は重いのです。さて、そのような事柄は横においといて・・・・・。

ファースト・サンプル(改良前)


セコンド・サンプル前面改良 
実物通りの前面窓廻りの曲線を再現致しました。
両サイドの窓がはっきりと平行四辺形、菱形に見えます。
手擦り、ホイッスルも正確な位置に変更致しました。



この前頭部パーツは1/80のスケール通り35.2mm巾の車体とドアの直ぐ後で継がれています。ここから前方に向かって細く絞り込まれ前端部で31.2mm巾となります。もちろんこの部分の側面スカート部も内側に絞り込まれるのでその部分の巾は29.7mmまで狭くなります。ちなみに前面に付くテールライトの間隔は心で24.0mmです。


ファーストサンプル(改良前) 
セコンド・サンプル前面改良
テールライトの位置も修正されています。三つ並んだ前面窓も柔らかい表情に変化しています。
オデコのRの稜線も実機同様に再現されています。ヘッドライト両サイドの手擦りも正確に作り直しました。


いずれにしてもこれ以上前面を細く絞り込んでしまうと例え13mmゲージとしても直線専用機となってしまいます。私達の目標はR760通過です。美しいEF55前頭部の再現と走らせる模型としてのギリギリのスペック割り出しはコンピューター上で何回もシュミレーションを行い決定しました。前頭ボンネットのディテールとしての形状は大変複雑なRで構成されておりますこの形態は図面を基に(作図1年)作られたプレス金型を何度も微調整する事により独特のオデコのR表現、ボンネット部の膨らみ、キャブ前面からボンネットに至る美しいカーブのつながり等々実機さながらに再現しております。三つ並んだ正面窓は真正面より見た場合、正方形が一直線に並んで見えなければなりません。又少し上方より見た時中央窓は長方形、両端二つの窓は平行四辺形に見える事となります。この辺も実機の特徴を見事に再現しております。

ファーストサンプル(改良前)   
セコンド・サンプル前面改良
改良前と前面改良後では窓廻りのR表現が見違えるほど改良されています。



前面スカート部の微妙な切れ上がりやボンネットRに沿って弧を描くステンレス飾り帯も一見さり気なく、しかし美しく表現、砲弾型ヘッドライト形状、キャブ・インテリアもしっかり作り込んでいます。

ファーストサンプル(改良前)     
セコンド・サンプル前面改良
今回の改良でサイドビューも一段と流麗になりました。
実機の印象を100%再現しております。

砲弾型ヘッドライトも忠実に美しく再現。
キャブインテリアも配置等も含めて
正確に作り込んでおります。





スケール通りの直径の先輪も含めてこのように当店EF55の前頭部は美しい膨らみとR表現で構成されており、さながら大相撲力士がピタッと脇を締めて構え、漲るパワーが凝縮されたようなフィーリングまでも見る者に感じさせてくれます。車幅はPRに述べたように35.2mm。高さ方向もスケール通りに押さえ込んでいますので流線型車体がスケール感を持って一際流麗に見えます。側面における窓、ベンチレーター位置とその大きさ、正確なスジ彫りの位置、屋上のランニングボード、パンタ配管、モニタールーフと正確に再現しております。




流麗な上廻りとメカニカルな下廻りの対比も素晴らしく、スピード感、力強さを醸し出しています。下廻りはワイヤーカットされた台車フレームにおびただしいパーツを一つ一つハンダ付けしてゆく気の遠くなる作業の賜物です。

凄い! エンドビームがギリギリでスカート内に納まっているのが良く分かる。


リアエンド先台車はキャスティングパーツで実物に模した形に変更されます。


台車内部の端梁、枕梁、主電動機取材横梁、中間連結器横梁までも正確に再現。

1エンド側台車内部、端梁とハンドブレーキ用ブレーキレバー。


EF55の巨大な先頭部のエンドビーム。これが何とスカート内部に入り込んでいます。

ハンドブレーキホイールにチェーンが見えます。
2エンド側台車内部端梁
従台車に掛かるイコライザーの板バネや床下に付くフレームが見えます。




一部の隙も見せない下廻りサイドビュー。
公式側



非公式側




床下に付く(スカート付で外から見えないのが残念!タイプ3a、3号機晩年タイプは良く見えます)各種パイピング、モーター配管ジャンクション、フレーム、釣り合い空気溜め、ジスコンバー、ハンドブレーキ装置等々を表現しています。






床下に付いたハンドブレーキテコのチェーン。


リアエンドも絞り込まれており小さな後妻面はこれまた巾の狭いデッキが直接取り付けられています。この当たりに付くディテールもしっかりと再現。もちろん運転室内部も作りこんでいます。


デッキステップ間にギリギリに納まるエンドビーム




ヘッドライト、前頭部テールライト点灯。モーターはファウル・ハーベル大型コアレスモーター、全軸集電、軸箱可動によりEF55全盛時の特急「富士」全11輌編成を豪快に牽引してくれます。発売は今年の11~12月。



特報!EF57へ発進!
EF55のサンプルモデルが出来上がり一つ大きな山を越したところです。当店では既にEF10、EF11、ED16の旧省型電気機関車の製作に着手しておりますがEF57の方も実機取材、資料収集が終了。いよいよ模型化がスタート致します。今年度末のEF55。来春のEF10、EF11の後、来年秋頃の発売予定です。宇都宮での取材では1500枚程の撮影を行い当然、採寸も行ないました。

EF57、抜群にカッコイイ機関車のツボは充分見切る事が出来ましたので来年の完成が楽しみです。
中学時代、クラスの友人がEF57のスクラッチビルドに挑戦。デッキまで(デッキだけ)出来たところで卒業となりその後の事は。その数ヶ月後の5月、入った高校の写真部(ほどんど鉄研、私は入ってません)の運転会で3年の先輩がサンゴさん?!の特製品EF57を持参。これがゴナナの模型との初めてのご対面でしたが残念ながらレールに乗せてもショートして上手く動いてくれませんでした。1971年、当時まだ天賞堂でEF15、EF58新旧が発売されて間もない頃、超高級品でとでも高校生で買えるような(大人も)価格ではありませんでしたが、しかし、サンゴさん特製のゴナナなんて当時いくらしたのでしょう。リッチな高校生もいたものだと30年以上たった今でも感心してしまします(有るところには有るんだナーと)。

現役時代そのままの美しさで保存されているEF57 7号機。多くの人々に守られて現在の状態が保たれているものと思われます。

男性的な逞しい面構え。

ゴナナの肝、ヘッドライト

ごっついエンドビームと先台車。

この部分もゴナナの肝。

このパイピング付けたらカーブ切らんぞー!

オイル溜め、ジスコンバー、車体振れ止めダンパー、エアータンク冷却管とディテール密集。

旧型電気機関車の最も美しい部分。

スノウプロウ開閉レバー

上越タイプにする時はこれが必要。


*EF10 1次型、EF11 1~3号機 各戦前タイプ、晩年タイプで準備中