ラインナップ No.21
ED~NELの血統シリーズ 第5弾
ED50 東海道線時代/ED52 中央線時代
                     d,900(税抜 8,000
ED17-1号機 d,900(税抜 8,000
ED17-7号機
 現役時代末期 e,950(税抜 9,000
只今発売中

<ED50 東海道線仕様> 

真空、エア 両ホース装備。東海道、横須賀線の客車列車牽引。ホハ12000、ナハ22000、オハ32000を牽引。





こんなに精悍な顔をしていたんだ・・・・・・・・・・!!!エンドビームの幅がグッと狭まり台車廻りのシェイプ・アップ感が一層強調されます。母線ジャンパー、真空ホースが付き厳つい表情のED50

形式入りナンバープレート:
ED501、3、12、15
区名札: 東
塗色:マルーン入り黒塗装

<ED52 中央線仕様> 
昭和6年以降中央線、飯田橋~八王子間の平坦区間で使font>プロトタイプはED52-1号機。西尾克三郎氏の写真で有名なナンバー。側面取り外し外板外周のボルトと水切りが特徴。組立て式砂箱とエンドビームにED52の特徴があります。ED50では正面に付く昇降用手すりが側面に移ります。台車中央寄り砂箱を増設しますとED18-Ⅱになります。ホハ、ナハ等旅客列車を牽引。






パッケージパーツの砂箱を中央に取り付ければ初代ED18にもなります。







形式入りナンバープレート:ED521、6、ED186
区名札: 八
塗色:ぶとう色1号塗装


<ED17 1号機他 現役時代末期 > 
1号機は同形態の5、8、14号ナンバープレートが入りますので4つのナンバーからチョイスできます。中央線、身延線での重連運転も再現。




形式入りナンバープレート:ED17 1、5、8、14
区名札:甲、豊、八
メーカーズプレート:日立、川崎、東芝

塗色:ぶどう色2号




<ED17 7号機 現役時代末期> 
1966年以降の車体改造後の最晩年スタイルを再現しています。ナンバープレート ED17-7とメーカーズプレート取り付け済。塗色ぶどう色2号。ATS装備後。台車に入ったアングル補強がローカル線で黙々と働く古強者の感を醸し出してくれます。1号機同様にPS14パンタフラフは改良によりスッキリとした印象となります。1号機との重連や単機でのローカル貨物等が楽しめます。尚量産品は台枠下にダクトが取り付けられます。


台車端梁が車体妻面より凹んでいるのが分かります。




ED17-7号機の妻面。前面窓がHゴム化改造で小さくなっていおり、貫通ドアパターンもリベットが無い等1号機と異なります。ステップも車巾いっぱいにまで拡大されています。


台車、台枠など下廻りは彫刻的な彫りの深さを見事に表現。ワイヤーカットされた台車側梁、ロストパーツ共にエッジが立ってシャープこの上ありません。

ED17の重連姿を再現。



 ED18、ED51、ED13、EF50と続いたEE~NBLの血統シリーズの最終章をED50、52が飾ります。過去に模型化されたデッカーに比べるとED18の上回りとED51の下回りを組み合わせれば出来上がりと簡単そうに見えますがとんでもありません。ムサシノモデルではそんな安易なアプローチはご法度です。

ED17は雑誌上にこれまで図面が色々と発表されておりますが当店では独自にオリジナル図面を作成の上製作に挑んでおります(いつもの事ですが)。ED17ではオリジナル図面の作成に1年近くを要して幾度も検討を加え完成された図面を作り上げました。今回発表のモデルの写真ではまだまだ消化不良のところが見受けられると思いますが一見単純なフォルムに宿る古武士のような力強い屈強さを再現できたとの自負があります。シンプル故にごまかしがまったく効かないのはEE~デッカーシリーズに共通の事ですが最も有名なED50/52/17を最後に持ってきたのは逆にそれだけ難しいとの認識と共に個人的な思い入れがありました。

平成13年秋より作図中のED50、52、17のプロジェクト。EF50発売直後の平成14年3月に第一稿が上がる。平成14年5月に第一回目のチェック完了。ED50とED52におけるエンドビーム形状違い、エアホース引き通しの作り分け、砂箱の配置・形状も調整。ED17では板台車枠の補強アングル位置、リベット数のピッチまで調整。

6月に第2稿図面完成。屋根上高圧線碍子の間隔から形状に至るまで綿密にチェック。各タイプの前面手すり、ジャンパー栓塞ぎ跡の位置を微調整、妻面貫通扉、側面乗降扉のバランスを整える為に扉箇所のみ図面を書き直す(0.05mm単位)。ED17の1号機、7号機の屋根上に避雷器追加。

第3回目のチェックは真夏の8月。ここでED17-7号機を最晩年改造後に変更。妻面左右窓をHゴム化、側面乗務員扉を引き戸窓化。妻面下もエプロン化。貫通扉も図面書き替える。

10月上旬に第四稿図面脱稿。10月26、27日には第23回鉄道模型ショウが蒲田で開催され、その際ED50、52、ED17-1号機、7号機と全タイプの未塗装サンプルを展示し好評を得ました(但し7号機のサンプルは最晩年改造前の姿)。これに合わせて私たちのパートナー親和の李さん、金さんが来日。模型ショウ終了後、休む間もなく第四稿図面とサンプル模型のチェックを行い彼らに結果を報告。乗降扉上のひさし形状を再度修正。板台車枠の各タイプにおけるホールの位置を再確認。貫通扉、側面乗務員扉のバランスにもう一つ納得がいかず再図面化。妻面周辺との整合性に苦労する。

今年年頭に未塗装量産サンプルが完成。今までの修正点が漏れずに反映されているかを1項目ずつ丹念に確認。頭をリセットして全体的なバランス、走行面の問題点等を総合チェック。そしていよいよ今回の塗装済量産サンプルをご紹介できる段に来ました。車体と台車との隙間も無く、エンドビームがキュッと締まりガニマタ感を払拭しています。細部を見れば個々のパーツの精妙なスケール感が相まって全体の印象として整然とした佇まいを感じさせます。ムサシノモデルならではの色艶に彩られED級ながらも堂々たる風格さえ漂わせます。