ラインナップ NO.15                   2012.6.28
スーパーOJクラッシックシリーズ15

OJ C62 サンプル写真の紹介
只今予約受付中
C62 2号機 ニセコ時代 白線入り(小樽築港機関区)
C62 3号機 ニセコ時代 (小樽築港機関区)
C62 16号機 呉線時代 (糸崎機関区)
C62 17号機 東海道本線 つばめ、はと牽引時代(名古屋機関区)
C62 18号機 東海道本線 つばめ、はと牽引時代(名古屋機関区)
C62 23号機 常磐線ゆうづる牽引時代(平機関区)

        2013年秋発売予定 

税込価格756,000円(本体価格720,000円


変遅くなりましたがC62の製作号機が決定、又メーカーとのシビアな価格交渉も終わり売価が決まりましたので予約受付を開始致します。C62は前作C59と比べ5割増しとはいいませんがかなり製作工程が増加します。しかし当店のモットーである16番の2倍の小売り価格に抑え込む事は何とか実現致しました。16番と比べて私たちのOJ C62は確実に十倍近い手間暇が掛かります。メーカー共々最高のC62のモデルを製作するとの覚悟で一切手を抜かず徹底的にC62を再現する事に情熱を傾けております。


 ムサシノモデル スーパーOJクラシック・シリーズの蒸気機関車次回作C62 2号機の試作ショットモデルが出来上がってまいりました。2009年より資料収集を開始、アートホビーではデザイナーのウジン氏がC59に続き一昨年より設計を行なっていたものです。2009年2月7日のC62製作のお知らせでも記しましたがこの仕事をする上でやはりC62やEF58は製作する事が夢のような別格の存在でおいそれと手掛けることなど些かはばかられるものがあります。夢や憧れ、ましてやただ単に目立ちたいだけでとっかかれるような存在ではありません。その意味において今回C59の次にC62を製作出来る事は当店にとってもアートホビーにとっても大変な幸運です。「太ったおばさん」の果たして出来上がったモデルは・・・。
 C62の製作上のコンセプトはいつもの通り当店のモットーである実機のままに造る。不必要なアレンジはしない。デフォルメなどスケールモデルではもっての他です。そして造形的にも細部ディテールについてもここまで突き抜けたC62はこれまでなかったと断言できます。もちろん試作サンプルゆえにかなりの手直しが必要である事はご理解下さい。

C62というとマッシブなイメージだけで語られる傾向がありますがフロントの印象はまさに鳥が飛翔するが如く躍動感溢れるものです。











C62のシリンダーはランボードより一段引っ込んでいます。そこから思いっきり絞り込まれていくのが特徴です。当たり前なのですがこの部分を再現したのは私達のモデルが始めてです。











エプロンの傾斜角がかなり鋭角ですがこれがスケールです。今までのモデルは先台車の当りを逃げる為、角度を緩めています。その結果、デフレクタの形態まで変わってしまい、フロント・フェイスの印象が鈍重なものと化していました。







写真をクリックすると大画面になります。

写真をクリックすると大画面になります。



シリンダーからエンドビームまでの距離をスケール通り、忠実に再現した事によりいっそうスピード感が増しています。







シリンダーと第一動輪間のメインフレームには独特の形状の凹みが付けられています。フレームをワイヤーカットで抜き薄い板で埋め戻す事により裏表ともこの凹みを表現しています。

C62では絞り込まれたシリンダーだけが語られますがそれだけではなく、モーションプレートもかなり奥まった位置にあります。







実機同様に動輪の当りを逃げる為、その部分のボイラー下部を切り欠く事によりボイラーの太さはスケール通り、さらにボイラー中心もスケール通り再現。ボイラー下部と下廻りの間に余分なスペースがありません。空気作用管は忠実に再現しました。





逆転レバーのカバーは未取付。エアータンクはスケール通り再現。この為、放熱管はランボードより側面に飛び出して取り付けられています。





オイルポンプの送油管も全て再現しています。



モーションプレートがかなり奥まっているのが良く分かります。







火室底部のディテールは完璧に再現しました。従台車のイコライザーは実物を模して忠実に動輪と結ばれています。もちろん板バネは柔らかく可動します。

ボイラーのテーパー表現はカクカク見えては失格です。自然に膨張するように表現されるのが好ましい。意外とこの事が行なわれているモデルは日本型ではほとんど無いのではないでしょうか。

動輪輪心タイヤと接する外周部分は柔らかいRが付きます。





何週間かの徹夜の上、作ったサンプルです。キャブが傾いていてすみません。ストーカーエンジン廻りのディテール表現は凄みさえ感じられます。



キャブを正確に再現したC62もなかなかありませんでした。



機炭間のパイピングは自然に繋がっているように改良します。

テンダー台車は柔らかく揺れ枕が可動します。





クルクルパー

C62のモデルとして初めてちゃんとした形でドームが再現されました。

砂箱の蓋の周りに平面ほんの少ししかありません。これが正確なC62のドームの形状です。砂箱蓋も丸みの無い扁平なものです。





ドーム前後のRには大変気を使って印象を再現しています。後ろのR表現はこれが正確です。今まではもっとだらりとしたRで再現されたものでした。

















全体の隙の無さが物凄いパワー感を生み出しています。



北海道へ渡ったC62ですがこの前面は東海道線は山科の大カーブでフル編成の重量客車を牽引して高速で走ってくる、そんなイメージを起想させてくれます。





スケール通りに正確に再現されたデフレクタ。小股が切れ上がったような印象を再現。

煙突の高さはもう一度吟味します。





 写真をクリックすると大画面になります。






































機炭間を結ぶストーカー奥に見えます。













炭庫内部は大きく手直しします。









テンダー本体と台車のバランスが絶妙です。





台車の上奥の方に散水管が見えます。

全てのイコライザーは実物に忠実に再現。そのリーフスプリングは全て可動します。









ブレーキシリンダーとブレーキテコ

第3動輪と従台車を結ぶイコライザー。

従台車の左右を結ぶフレームも抜かりなく忠実に作り込みました。











恐るべきストーカーエンジンの表現。動力回転軸まで付いています。





試作型2号機のキャブの床は平らです。段差はありません。









二子三方コックのハンドルが見えます。

空気作用感ハンドルが見えます。

ATS装置のディテールは作り直します。

胴受けはスプリング可動します。



テンダーフレームも完璧にディテールを再現しました。

















かなり以前、プレスアイゼンバーンで売り出したHOn31/2のC62。
エプロンの傾斜が弱く全体的にデフレクタが大きめでボイラーフロント部を被ってしまいスピード感がかなりスポイルされています。当時としてはかなり高額高価なモデルでしたが・・・・





C59との2ショット

価格はまだ未定です。C59よりそれなりに値段はアップ致します。
当店のOJ蒸気機関車シリーズは一番最初のC56からこのC62まで全く同じレベルで製作されています。近日中に予約を開始致します。