ラインナップ No.

スーパーOJ クラシック シリーズ
国鉄C56
小海線 150号機
本体価格¥428,000(税込価格¥449,400)
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 当店のOJ蒸気機関車シリーズ第一弾C56は2005年夏に発売致しました。実機細部図面を基に更に現地取材、写真等の参考文献の収集に努めメーカー共々夢中になって取り組んだ企画でした。ムサシノモデル始まって以来(小型機とは云え)の国鉄制式蒸気機関車モデルで、しかもそれがOJスケールな訳ですから色々と勉強をさせてもらいました。お蔭様で大変ご好評を頂きましたが後のC12、C57等に較べると生産数が少なく再生産のご要望が多い事からC57製作終了後C59の本格的な量産製品製作開始まで間が空いてしまうのでC56を少量再生産する事と致しました。少量故にバージョンは一つだけしか出来ません。人気の小海線149号機ではさすがに能が無いので僚機150号機を製作する事と致しました。アートホビー社長の崔さん、デザイナーのウジン氏共(私も含め)、最初、なぁにコンプレッサー排気管消音器の位置とパイピングが少し違うだけだから楽勝と考えていましたが設計担当はあの完全主義者ウジン氏。149号機との些細な違いも含めて全てあぶり出し、又OJ蒸気シリーズC12、C57で得た更なる知識と経験の全てをここに投入してきたから堪りません。結局設計だけで当初の予定より2ヶ月オーバー。新たに製作したロストワックス金型は約200、イコライジング・システムも更にスムース動作するように改良等々、新規製作に限りなく近い改良再生産品となりました。この為価格の点でメーカー共々大分頭を悩ます事になりました。
 第一回製作分C56の価格は今から6年前の2003年に決定したもので16番の2倍程度の価格帯に収めようとのコンセプトから、とにかく税込み¥400,000以下の価格設定にしました。その際メーカーにも相当無理をしてもらいました。実際には7〜8万円高く小売価格を付けても、まったく問題はなくそれが当たり前の事です(最も後のC12、C57はその後のウォン高もあり、格段と厳しい状況下で仕事を進め価格を設定したものです)。もちろんそのような訳で今回のC56 150号機は6年前に近い金額で製作、販売するのは100%不可能になりました。今回のC56、私達の考えで予価として本体¥428,000(税込¥449,400)と45万円以下で押さえようと考えています。前回より48,000円程価格がUPしますが新規製作と云っても過言ではない上、相当のディテールアップと各部改良が施されており前回製品以上に対価格比で値打ち感があるものと確信しております。私達の要求はさすがのアートホビーでも今回は大分厳しいよう正直つらいものがあります。何と云っても最初のコンセプトだった16番の2倍の価格設定が1.5倍から等倍のものまでが現れて来ている今日この頃です。正直なところ70万円以上の仕事をアートホビー社にはしてもらっていると感じています。

写真のモデルは量産サンプルです。時間の制約もあり慌しく組み立てられたもので不良箇所が散見される事と思います。その点はご了承下さい。

公式側サイドビューその1(クリックすると大画面になります)

公式側サイドビューその2(クリックすると大画面になります)


非公式側サイドビューその1(クリックすると大画面になります)

非公式側サイドビューその2(クリックすると大画面になります)

バイパス弁点検蓋の厚みがあるのが150号機の特徴。

シリンダ廻りを見る。見えない部分まで実物同様作り込んであります。シリンダ妻面には新しく梁が取り付けられました。

シリンダ側面もディテールアップされています。

少し分かりずらいのですがモーションプレートの奥にオイルキャップが取り付けられています。

ここにもオイルキャップが・・・フレームにはボルトが埋め込まれています。フレームの奥には火室底部灰箱が見えます。

実物さながらのパイピング。一つ一つの部品の精度の高さをご覧あれ。フレームの中に収まっているブレーキシリンダーとそのテコが良く分かります。

オイルポンプの形状も徹底的に再現されています。




完璧に再現されたオイル配管。パイピングの太さを微妙に変える事により立体感、奥行感さらに日本型蒸気の特徴、華奢で繊細なフィーリングまで表現されています。


モーションプレートの奥にはコンプレッサーの空気取り入れ口クリーナーが見えます。

灰箱、ブレーキシリンダーとそのテコ。さらにイコライザー板バネが実物さながら再現されています。このようにして見るとスケール通りのサイドロッドの何と繊細な事でしょう。

ランボード裏には補強のための梁が追加されています。

蒸気暖房管とそのコック、先台車のディテール等見所満載。

下回り全体を見る。ギヤーボックスが無ければほとんど本物。
ちょっと分かりずらいですがシリンダー後方フレームの内側にはシリンダーのドレインコック開閉用シリンダーが取り付けられています。

少し写真がボケてしまいましたが空気作用管作用コック、スピードメーターが追加されました。キャブ前妻、後妻窓の縁も別付けパーツとなりました。

二子三方切換コックも設置。

電線管の各所にブラケットが正確に取り付けられました。暖防管、エアホースとその他大幅に原型を作り直しました。


イコライジングシステムはしなやかにレールに追随するよう改良が加えられました。外観も実感的になっています。ベアリング入りで転がりは抜群です。

徹底的に作り込まれた下廻り。ATS車上子は未装着。

炭庫内を見る。149号機とは多少ディテールが異なります。