ラインナップ NO.44                                                 2007.8.13
ムサシノモデル旧型電気機関車シリーズ
鉄道省/国鉄 EF56
2008年11月発売予定
予価税込¥249,900(本体価格¥238,000)


EF56戦前タイプ原型(沼津)サンプル





EF56東北線時代末期タイプ(宇都宮)サンプル



旧型電気機関車シリーズ、Fの50番代 EF50
EF53EF55と進めてまいりましたが次の新製品は当然と云っては何ですがEF56 1次型です。ここ数年未資料の収集を行い実機調査等も行ってまいりましたが下廻りにEF53の部品がかなり使用出来る事から、まず模型化のポイントはEF10 17〜24、EF11 4号機と同様にRを多用した丸い柔らかな車体をいかに実機通り再現出来るかに焦点が絞られます。又、側窓、ベンチレーターを増設した6号機、7号機のそれぞれの特徴(まったく異なる)、改造されたり追加された屋上パーツの忠実、正確な再現も重要なポイントとなります。この点においてご覧頂くサンプルモデルの出来はまだ30点と云ったところですが車体の丸い印象把握は既に100%達成出来ております。下廻りのディテールもSG関係の部品も含め相当追加改良が行なわれます。そして最後にもう一つ、車体と前面の接合面は更に完璧を期して精度を上げて行かなればなりません。次の企画EF10 24号機ではステンレスをメッキ仕上げにより再現する事になるからです。こちらも是非ご期待下さい。


 東海道線登場時の戦前沼津時代、戦後の浜松時代。東北線に移って旅客列車牽引に活躍していた1960年代半ば頃までの姿。そして晩年、荷物列車を牽引していたお馴染みのスタイル。EF56、それぞれの時代のそれぞれの号機を正確に再現致します。
 写真のサンプルモデルには100箇所以上の修正、改良が加えられ量産製作が始められています。それでもEF56フリーク数人の方がこの不完全なサンプルモデルをご覧になって良い意味において相当のショックを受けておられました。当店ではEF56、EF57に対して今まで以上に力を入れて製作してまいります。

●TYPE1 戦前タイプ原型(沼津)1号機、2号機 ぶどう色1号
ヘッドライトLP42、テールライトデッキ上取付、SG煙突大型ガーランドベンチレーター。
昭和12年登場。沼津機関区に配置、戦前の東海道線において旅客列車牽引で活躍。

●TYPE2a 戦後タイプ(浜松)5号機 ぶどう色1号
ヘッドライトLP42、テールライト前妻取付、SG煙突大型ガーランドベンチレーター、避雷器LA12中央モニター屋根取付。2END運転室脇缶マーク表示。
1950年代、東北線に移動する迄の戦後東海道線でのスタイル。電化進展により浜松機関区に配置。EF58と共に旅客列車牽引。

●TYPE2b 戦後タイプ(浜松)6号機 ぶどう色1号
ヘッドライトLP42、テールライト前妻取付、SG煙突大型ガーランドベンチレーター、お召装飾付、避雷器LA12中央モニター屋根取付、モニター屋根中央ガーランドベンチレーター追加、側面鎧戸ベンチレーター増設、運転室側窓改造、側面両エンド機械室窓移設。
1950年代、東北線に移動する迄の戦後東海道線でのスタイル。電化進展により浜松機関区に配置。EF58と共に旅客列車牽引。1952年6月お召列車牽引の際の装飾を残し一般運用に就いていたスタイルで模型化。

●TYPE2c 戦後タイプ(宇都宮)3号機 ぶどう色1号
ヘッドライトLP401、テールライト前妻取付、SG煙突大型ガーランドベンチレーター、避雷器は両エンド運転室屋上にLA13取付、モニター屋根中央ガーランドベンチレーター追加。
1958年、宇都宮機関区へ移動後1960年代半ば頃までのスタイル。東北線の旅客列車牽引で活躍。塗装はまだぶどう色1号。ATSアンテナ無し。この後全検が行なわれ大型ガーランドベンチレーターはY字煙突に交換、車体色ぶどう色2号、屋上が黒の大宮工場の塗り分けスタイルとなり、その後1972年EF59へ改造された。

以下の三つのタイプは東北線での末期のスタイル。
1,2,3,5号機の4輌は1969年から1972年にかけてEF59に改造され西へと旅立っていった。宇都宮に残ったEF56 1次型の4,6,7号機は1975年2月の廃車まで小荷物列車牽引に活躍した。その各号機の姿を忠実に再現致しました。

●TYPE3a東北線末期タイプ(宇都宮)4号機 ぶどう色2号
正面窓Hゴム、ヘッドライトLP401、テールライト前妻取付、SG Y字煙突、避雷器は両エンド運転室屋上にLA15B取付、常磐無線アンテナ、運転室側窓改造、側面両エンド機械室窓改造。交友社刊の電気機関車展望1、6ページの急行を牽引するカラー写真がEF56 4号機です。

●TYPE3b東北線末期タイプ(宇都宮)6号機 ぶどう色2号
ヘッドライトLP401、テールライト前妻取付、SG Y字煙突、避雷器は両エンド運転室屋上にLA15B取付、常磐無線アンテナ、運転室側窓改造、側面両エンド機械室窓移設、モニター屋根中央ガーランドベンチレーター追加、側面鎧戸ベンチレーター増設。

●TYPE3c東北線末期タイプ(宇都宮)7号機 ぶどう色2号
ヘッドライトLP401、テールライト前妻取付、SG Y字煙突、避雷器は両エンド運転室屋上にLA15B取付、常磐無線アンテナ、運転室側窓改造、側面両エンド機械室窓改造、モニター屋根中央ガーランドベンチレーター追加、側面鎧戸ベンチレーター増設、車体裾ベンチレーター撤去。

以上全7タイプ ご予約受付中!



柔らか味のある丸い車体を見事に再現しました。

正面窓は当然の事ですが側窓よりも高い位置にあります。又車体の大きな肩のRの始まる位置が取り外し外板の上端から直ぐ始まっている事がよく分かります。
その結果機関車全体がグッと低く沈んだような印象となり全長はさらに長大に見えます。

肩と隅柱が接する前面オデコ両サイドの部分のRに特にご注目下さい。又オデコRの始まるポジションの流れるようなラインも実物とまったく同様に再現しております。

デッキ幅もギリギリまで詰めています。

難しい複雑なデッキ手摺りも線材の半田付け組み立てによっています。

正面及び隅柱の大きなゆったりとしたRが良く分かります。

実物通りのR表現。初めて模型で再現されました。




僚機EF53と並ぶ。

昭和10年代の沼津機関区を再現。