ラインナップ No.17

第二回発売分 只今発売中
鉄道省 木造大型客車
ナハ22000系 空制化バージョン 5タイプ


 第二回発売分は二・三等合造車、寝台車、食堂車を製作致しますので編成としての広がりを大きく展開する事ができます。また形態的にも大変面白いものが有り是非コレクションに加えたいものです。

(1) ナロハ21300 標準雨樋、上昇窓、TR11台車
大正13,14年製造の22000系新製車としては唯一の二・三等合造車。昭和2年製ナロハ21400は23800系に属し下廻りの魚腹台枠を初め全体のスペックはオハ31系の木製車体版と云えるもの。また昭和8年にナイロ等より格下改造されたナロハ21450形がある。今回当店で模型化するナロハ21300は大正14年製でTR−11を履く。大正13年製では大正6年基本台車。この形式は2等室の座席にロングシートを使用しているのが特徴。後の21400はクロスシート、21450は転換クロスシートとなる。

(2) ナシ20300後期型 標準雨樋、大正6年基本型台車
ナシ20300は大正11年製の20300〜30301(旧形式ナワシ20880)と大正12、13年製の20302〜20306下降窓日車製、20310〜20316上昇窓大宮工場製(旧形式ホワシ20890)に分かれる。今回製品化の20302以降は食堂定員を減らし調理室と献立室を拡大。窓も20300〜20301の610mmに対して710mmと大きくゆったりとした窓配置となる。また模型的には上昇窓、下降窓共模型寸法は同じ為ナンバーは両タイプより選んでいます。和食堂車で窓に沿ってカウンターが有り丸椅子が並んでいる。










(3) ナシ20350後期型 標準雨樋、TR−11
旧形式ナワシ20850、こちらの室内は通路を挟んで2人用と4人用のテーブルを配したもの。このスタイルは以前では洋食堂車に使われていた。この形式も2タイプに分かれる。今回製品化の大正14年製20350〜20355は上昇窓、TR−11台車使用。前期型20356〜20359(番号は逆ですが)は大正13年製で下降窓、大正6年基本台車使用。第3、第4列車に使用されていた。ナシ20300に比べると2連窓が1組増えてその分窓サンが細くなっている。

(4) ナロネ20100 前期型 雨樋下屋根取付、下降窓、大正6年基本型台車
22000系で食堂車と共にどうしても作りたかった寝台車。またナロネとナロネフをセットで考えて形式を選んでおります。ナロネ20100の前期型(20100〜20107、20111〜20113、20117〜20127)は幕板部に明り取り窓があります。後期型(20130〜20139)ではこれが無くなり面白みがありません。しかしこの前期型では雨樋取付位置が22000系初期車共通の特徴である雨樋が下屋根取り付けとなり模型的に側面屋根の接合部が大変難しい工作を要求されます。しかし前記理由によりあえてナロネ20100は前期型をチョイス致しました。







(5) ナロネフ20200 中期型 標準雨樋、上昇窓、大正6年基本型台車
ナロネフ20200の前期型(20200〜20209)はナロネ20100前期型同様明り取り窓を有します。しかし実物はナロネ20100の二つある洗面所の一つを潰して車掌室にしているので残念ながら側面の窓配置がナロネ、ナロネフとまったく同じ形態となっております。これでは面白くありませんので明り取り窓はないものの窓配置の大きく異なる中期型(20210〜20214、20216〜20219)を製品化致します。これは喫煙室が拡大された部分が3連窓となり印象が大きく異なります。後期型は20220〜20224のナンバーが与えられ窓配置が少し異なります。

 

以上までが私達が現在までに決定したプランニングです。また各形式説明文の中で記した他形式も全て模型化図面を起こしております。他にもオユニ26350、ナロフ21200等も書いているのでナイロ、ナイロフを除く代表形式は全て研究の上網羅した事になります。私達としてはナロネ20100前期型の雨樋取り付けの結果を見てナハ22000前期型、ナハフ24000前期型の製品化も進めて行く予定です。また次回オハ32000系製作の時に下廻りがそのまま使用できる為ナハ23800系数種類を製作する計画があります。22000系と23800系ではドアの巾の違いから全長が異なる為金型を共通で使用できませんのでこの様になります。スハ32600系、32800系も含めてムサシノモデル旧型客車シリーズに是非ご期待下さい。