国鉄(鉄道省)国鉄(鉄道省) ワム1(2タイプ)、 ワム3500、スム1、トム5000、トム16000

    ヨーロッパ、アメリカがそうであるように日本でも貨車の模型を機関車に劣らない最高品質で模型化したい。これが当店の貨車モデルに対するコンセプトです。今回のワム・トム・スム等の国鉄(鉄道省)の代表的形式の製品化で当店の方針が端的にご理解頂けるものと存じます。安価で高品質のインジェクションモデルが多く発売される昨今故に、だからこそ、やはり中途半端なものではなくプライスに大差がないのならブラスでここまでやってこそ作る意味が有ると考えます。具体的には前回発売のホハ12000系とあらゆる面で同レベルの品質に揃えられておりひとつの群を成しております。今後発売予定の客車、貨車も同様です。ワム1、ワム35000、スム1、トム5000、トム16000何れも大正期に製作された鉄道省/国鉄の標準設計貨車の最初のグループで小振りな短軸台車に1段リンク、シュー式の足回りを持ち昭和43年のヨンサントウまで国鉄線上で長く活躍。これにより今まで不可能であった戦前の貨物列車の再現が初めて可能となりました。東海道線のような大幹線からローカル線でのホハ12000系との混合列車の再現。戦後新系列貨車にポツンと一輌挟まれている様やローカル私鉄でのマッチ箱客車や車型ワブとのひなびた饗宴など貨車モデルとしては最も味の有る存在感を発揮致します。  各部ディテールを徹底追求のうえ再現しておりますが全ては全体を美しく更にリアリティを持たせる為に考え抜かれた上での表現です。安易なディテールの為のディテールではありません。下回り3点支持、ケーディー#8取付済です。車輪の転がりも良好です。下回りの造形的美しさ、すっくとした立ち姿には詩情すら感じることができます。

◆ ワム1…大正3年より製造。輌数約1700輌。標準15トン積有蓋車の最初の形式。木製ドア、短  軸。
◆ ワム3500…大正6年より製造。輌数約11700輌。鉄製ドア、側面ブレース、妻面補強入り。  ワム1同様旧型フレーム、1段リンク。ワム1の短軸に対して長軸車輪使用。 ◆スム1…大正15年より製造。輌数約3700輌。初の鋼製(鉄側)有蓋車。新フレーム。長軸。
◆ トム5000…大正6年より製造。輌数5150輌。観音開き式の開戸を持つ。旧型フレーム、長  軸。
◆トム16000…大正13年より製造。輌数1800輌。新型フレーム、シュー式。長軸。
◆ ワム1…新型フレーム、シュー式。私鉄に多く納入されたタイプ。鉄製ドア、短軸。 メーカーズ・プレート(エッチング)、検査表記(デカール)が付属されます。下図の位置に貼り付けてください。