◆ シリーズ "Idyll"田園の唄 25,26

小町電車 羽後交通(雄勝線)デハ1,3

     
    今より約100年程前に始まった日本の電気鉄道の車輌も1920年代、大正年間後期には大正耽美主義と名付けたいほどデザイン的に完成されたそれは美しい木造電車が関西を中心に多く輩出されました。大阪鉄道デイ1、大阪電気軌道デボ1、京阪電鉄100などはその代表格です。昭和に入ると共に半鋼車が国鉄、私鉄を問わず大量増備される時代となりますが、また昭和初期には地方私鉄開業のブームが有りました。今回のプロトタイプは1927年(昭和2)蒲田車輌製木造2軸単台車のポールカーで秋田県は湯沢〜  間11.7kmで産声を上げた雄勝鉄道の生え抜き車輌です。大正時代の色香を残す楕円形の戸袋窓や深いクレストリールーフ等単車としては実にバランスの取れたそしてちょっと気取った雰囲気がたまらなく魅力的な存在です。その仲間はデハ1〜3の3輌でデハ3のみ側面窓配置がオフセットした(デハニとして使用する目的か?)ものでした。デハ2は昭和31年廃車となりましたがデハ1、デハ3の2輌は1973年の羽後交通雄勝線の最期まで在籍しておりました。当社製品は昭和30年半ば以降のオデコ・ヘッドライト、デハ3には冬期ストーブを積んだため、その煙突がニョッキリと窓より突き出した最も愛嬌の有るスタイルで模型化。これに木造燐寸箱客車や、やはり木造のワフ、ワム等をぶら下げてトロトロ走らせればあたりは見渡す限りの夏の田んぼの真っ只中か、冬の雪原か、美しくなつかしい"Idyll"な世界がよみがえります。 (デハ3形は羽後町西音内にて大切に保存されております。またこの地は小野小町の故郷と伝えられ   る場所もあります。) 羽後交通デハ3型のような小型車輌を模型化する上でのコンセプトはプロポーション、ディティール、走行性能とリアルで有る事。この場合リアルとは詩情豊かとの意味です。西音内にて保存のデハ3を実地見聞。完全なる図面作成をした上で模型化制作を致しました。末長くお楽しみいただければ幸いです。

*ヘッドライト・レンズ部の格子表現のディカールは所定寸法にカット。
 水に付けてフィルム が浮いたところでレンズ部に移動しディカール軟化剤、
 マーク・ソフター等で固着します。

*側サボはボディーセンターのウィンドウシル下にゴム系接着剤で取り付けます。

*ケディーカプラーは#38を別途購入の上取り付けて下さい。