新世代インバータ直流電気機関車
JRF EH500(ECO-POWER金太郎)

模型化に際しまして、日本貨物鉄道株式会社のご協力を頂きました。
     
 EH500は本州(この場合は首都圏)と北海道を機関車の付け換え無しに一輌で直通運転を行い運用の効率化を計る目的で製作された3電源方式の交直流電気機関車です。  EH-10以来の2車体台車8軸を採用。EF210−0番台車と同様1ケのインバータ装置で2個のモーターを制御駆動する方式をとっており、また台車等部品の共通仕様化によりコストダウンが計られています。機関車の定格出力はED75重連に匹敵する4000kwの高出力を誇ります。これによりEH500一輌で首都圏直流区間のEF65、東北線交流区間のED75×2、青函区間のED79×2と老耐化の為置き換えを急務とされた各形式に取って変わる事が可能となりました。
1997年9月落成のEH500−901において各種テストが繰り返され高調波抑制対策等の改良点を加えるなどした上で2000年2月の量産1,2号機の落成を見ました。その後次々と数を増やし現存2002年1月の9号機まで揃っております。塗色は赤2号に相当する色とN4.0グレーのコンビネーションで前面窓回りが黒。その下の垂直部分が警戒色としての白帯となっています。1,2号機は901号機同様白帯の下の部分に前照灯がありましたが3号機以降ではEF210同様白帯の垂直部分に位置変更されています。2001年秋以降に落成の6〜9号機では運転室屋根水切がオミットされ一部モニター屋根形状が変更されています。またこのグループは最初からGPSアンテナが取り付けられています。JRFではEF64 1000、ED75等にもGPSアンテナ取付工事が行われておりEH500にも近々全機に取り付けられます。この他にもJRFマークの大きさ、金太郎マーク貼り付け位置等に変化が見られます。JRFでは今年度更に5輌の増備が決定されており、前面塗り分けが一部変更されるとの事、ファンにとっては興味の尽きないEH500ですが、また国鉄時代から長く親しまれてきたEF65、ED75が見られなくなるのも時代の流れとは云え一抹の寂しさを禁じえません。

 当社製品はGPSアンテナを取付けた状態で模型化致します。塗色には気を遣い特に朱色は配合する原色まで吟味し試行錯誤を繰り返し納得いく結果を得ることができました。JRFマーク、金太郎マーク、新製時標記、東芝メーカーズプレート等は1号〜9号機までその大きさ、位置、年月と1輌1輌を徹底研究の上再現しております。また細部標記も床下器具に至るまで当然の事として全て表現しておりモデルに一層の陰影感を与えています。これはキャブ・インテリアにも云える事で実機の広々としたキャブ内を正確に再現、各計器類やスイッチ等を色差し、ディカール等で立体的に再現。キャブ仕切壁に設けられたスイッチ類の配置は1次側、2次側で作り分けまで行っております。モーターには豪華にも1個当たり¥7000〜8000もするファウルハーベル1331W×2使用の超強力機。超スロー走行時から抜群の牽引力を誇り連続運転時の耐久性もカンモーターの遥かに及ばないものがあります。片側ユニットだけでもコンテナ満積のコキ車40輌以上も牽引可能です。細部ディテールは全てロストワックス・キャスティング・パーツ使用もちろんホワイトメタルは一切使用しておりません。ヘッドテールライトは定電圧回路使用。取付け済のドローバーでR560のSカーブ追加。パーツパッケージのドローバーに交換するとR510以下でも通過します。またパーツパッケージに両機を結ぶホース類が入ります。好みによりネジで取り付けることができます。  

* ON−OFFスイッチはプッシュ式のものを連結面明り取り小窓中に装着。レールに置いた状態でスイッチ  のON−OFFが可能です(付属の金具でプッシュ式ON−OFF)。

* パッケージパーツにおまけパーツとして連結ホース、特高圧渡りを用意致しました。取付けには多少工夫が要ります。また飾り用ですので取付けたまま走行させますと破損する恐れがありますのでお気を付けください。万一破損した場合に補償の限りではありませんのでその際はご了承ください。